平成15年にJSAFより吉川名誉会長が授与された銀杯。
テーザーの普及に尽力した吉川さんの功労を称える日本テーザー協会としても記念すべき品です。
受賞した吉川さんは、この受賞の後、これを協会で持っていてくれというのですが、時のJTA会長としてもこれを託されたもののどこに保管しておくべきものか・・・。
…という経緯で、この銀杯をクリスタルトロフィーのトップに取り付け加工してもらって始まったのが、
Tasar of The Year (後に、Tasar Sailor of The Year と改称)
なわけです。
要するに、年間MVPなわけですが、功労賞的な意味合いも強く、コミッティーなどにもポイントが加算されます。
2003年より始まり、いつの間にやら、それなりの歴史を刻みました。
ところが、近年、このトロフィーには隠し事がありました・・・。隠し事といっても、特に隠すつもりはなかったんですが公表していないだけでしたが。とある頃からの受賞者は知っていたので。
何があったかというと、実は、ある時、とある受賞者の家でこれをネコが倒し、大切な銀杯が取れてしまったのです(私ではありませんので、念のため)。
その後、トロフィーを加工したところに依頼して直せばよかったんでしょうけど、ゴム板を間にかまして接着剤(おそらくG-17)でくっつけるという大技であわてて直したような状態のまま引き継がれていきました。
昨年、このトロフィーを預り、この件を知っていたのですが、たいして気にも留めずにいました。
ですが・・・、昨日、スプリングレガッタの準備をしている時に、ふとこれを持っていかなくてはならないことに気付き、あわてて箱とトロフィーを探し出して来て、このことを思い出しました。
ちょっと直してみるか、とやり始めたのが運のつきでしょうか・・・。かなり大変な作業になりました。
結果的に、完璧にしたつもりですが、今後もこの銀杯が取れたときのためにどうなっているのか記録しておきます。
まずは、部品の紹介から。以下の2点の写真を参照のこと。
この銀杯とクリスタルをゴム板と接着剤で止めてあったのをきれいに剥しました。
ゴテゴテにくっつけてあったのですが、接着剤がG-17らしきものでしたのが救いでした。
箱の中に四角い黒いパーツがありました。
銀杯側の裏には、一般のピッチと異なるネジ(雄ネジ)が打ち込んでありました。
このネジがアルミだったのはラッキーでした。
これで、次の手順に決定しました。この時点では、楽勝の加工だと思っていました。
いろいろと見たところ、どうやら、元の業者が加工した時も大した接続方法を取っていないような気がしました。
加工手順
1.アルミ部分の中心にドリルで開口して、3mmの雌ネジを切る。
2.黒いパーツのセンターにドリルで3mmの穴を開口する。裏側を5mmで掘削し、ネジの頭を埋める。
3.黒いパーツと銀杯を3mmネジで取り付ける。
(ネジ止めにしたのはしっかりと固定するため)
(ネジはステンレスで、雌ネジはアルミなので、秘密の腐食防止剤を施工してある)
4.銀杯側の黒いパーツとクリスタル側の黒いパーツを両面テープで接着する。
(両面テープで接着したのは、今後の修理が出来るように)
注意:雌ネジはアルミだし、ネジも3mmなので、あまり無茶なことすると折れるか、ネジが抜けます。
さてと、イザやってみたものの、工程1は数分で終わったが、工程2で、「おや?・・・」。
この黒いパーツ、アクリルかと思っていたら、白い噴煙があがるだけでドリルが進みません。
いやな予感・・・、これ、ガラスか?ガラスのようです。
ガラス用ドリルの刃なんて、そうそう持っている人はいないと思われます。
あったとしても、割れる可能性が大・・・。購入するにも、ちょっと大きめのホームセンターに行かないと・・・。
どうすっか?
しかし、次の受賞者は誰だか決まっているし(怒られそうだし・・・)、手をつけちゃったし・・・。
仕方なく、いちかばちかで(←ここが無責任)コンクリート用ドリルを準用して、一発勝負に決めました。
ダメなら、木片にウレタン塗装でパーツを作って、接続パーツとして銀杯の高台に隠してしまう手段を腹案として・・・。
ガラス用ではないので、慎重な加工です。完全にワンチャンスしかありません。
ドリルの刃が少し焼けてくるので、水で濡らしながら、少しずつ開けていきました。
ふぅ、成功・・・。
裏側を5mmドリルで慎重に浚って、皿ネジの頭を埋没させて、あまりきつく締めずに、間に水道用ゴムパッキンをかまして、軽いクッション(効果あるか不明)を入れておきました。
上下を合体させて、ハイできあがり。
今度から受賞者に、ネコがいるか確認しましょう。