


いろいろな国の言葉が飛び交い、たいがい男の観光客がスマホを線路の方に向けていて、時々、柵から身を乗り出して撮影しようとして、駅員が「下がってください」などと注意喚起をするものの、言葉が通じる道理もなく、その光景を女の観光客が呆れて見ている風でした。
やはり、猛スピードで走り抜ける新幹線のスピードは間近で見ると迫力があり、それが5分に1本くらいの割合でやってくるのは壮観といっても大袈裟でなく、ドクターイエローが駆け抜けて行った時には、前にいたグループが聞いたこともない言葉で口々に何か言い合って、スマホの画面を見せながら、「この黄色いのは何なんだ?」「線路なんかを検査してるヤツじゃねえか」などと話しているように見え、見るからに楽しそうで、大盛り上がりといった様子でした。
東京行きのひかりが入線してくる時刻になっても、いくつかのグループがホームに引かれた乗客用のラインに並んでいないので、おそらく乗り込むのは間違いないにしても、順番が曖昧で、トラブルが生じそうないやな予感がしたものの、新幹線がすべり込んできて、ホームドアが開く頃には、まとまって集まってきて、何とはなしに列になって、車内に順序よく入って行きましたが、かつて、大阪の地下鉄やバスに乗る時に経験した「列を作らずにその辺にバラバラに立っていた人たちが、ドアが開く直前にわらわらと集まってきて、何となくその場にきていた順番通りに乗り込んで行く」というその場の阿吽の呼吸とでも呼びたくなるような絶妙にして秩序ある公共交通機関への乗車方法を思い出し、プラットホームに引かれた白線にばかりこだわっていた器のあまりの小ささに恥じ入りました。
車内も混雑していて、どうにか二人掛けの窓側の座席を確保しましたが、インド人のグループに囲まれ、自撮り棒でそこらじゅうを撮影しまくる人が隣りに座ったため、ものすごいアウェー感にさいなまれ、落ち着きませんでした。