貴女は、私達の祈りの中から
生まれた、大切な宝物
貴女は、私達、魂の兄弟の願い
銀河の願い、宇宙の願いを託されて
地上に降りた、大切な宝物
愛してやまぬ、私達の、銀河の
宇宙の、大切な娘
貴女が一人涙している時、私は
貴女に寄り添いながら
貴女と同じ涙を流している
貴女の悲しみは、私達の悲しみ
貴女の涙は、私達の涙
貴女が、怒りに我を忘れている時
私達は、貴女がその怒りに飲み込ま
れぬ様に、真の貴女に戻れる様に
貴女に寄り添い、貴女の幸福を祈り
続けている
貴女がその出来事から、学ぶべき事
を全て学び取り、より素晴らしい
光へと、進化して行けるように
守護霊とは、その名の如く
人間を護る聖霊である
貴女が、仕事や勉強など
何かに集中していたり
肉体と精神の安全が、確保されて
いる状況下では、天界へと戻り
天使としての仕事をしている
いつ如何なる時も、貴女の幸福と
成長を祈りながら、絶える事無く
愛と癒しの光を、送り続けている
例えるならば、家庭内の安全対策を
した上で、同じ部屋の中、子供を
遊ばせながら、自分の仕事をする
親のようなものであろうか
パソコン作業をしながらも、心と
眼差しは、常に子供から離さずに
細心の注意を払い続けている
少しでも、普段と違う様子が見られ
たり、泣き出したりしたならば
すぐに仕事の手を止めて、子供の
元へと、急いで駆けつけるだろう
仕事や自分の事よりも、子供を
最優先に行動するだろう
貴女が、私の助けを必要としている
時には、貴女が私の名を呼ばずとも
私の存在を知る由もなくとも、私は
全てを投げうってでも、貴女の元へ
と駆け付けるだろう
貴女が、悲しみにくれているならば
貴女の悲しみを、我が悲しみとして
共にその悲しみが、遠ざかるまで
貴女に寄り添い続けるだろう
貴女の悲しみを、癒し続けるだろう
守護霊とは、我が子の安全と幸福を
守り、正しい道へと導く、親の様な
存在なのである
地上の人間と、その守護霊は
決して切れる事のない、親子以上の
深い絆で、結ばれているのだ
母と子が、臍の緒でしっかりと
結びつけられているように
貴女は、今回の人生において
母の温もりを味わう事が
余りにも少ない幼少期を送ってきた
大人になってからは、人に話しても
到底理解を得られない様な、怪異な
出来事に、日々惑わされ続けた
その為、普通の人が味わう事の
ないような、途轍もない苦しみと
悲しみに、呻吟する事が多々あった
貴女の人生は、天を恨み、神を恨み
人を恨み、何よりも、その様な
苦しみに満ちた人生を、生きざるを
得なかった、己自身を、恨み続ける
ものでしかなかった
けれども、どうか分かって欲しい
貴女はいついかなる時も、決して
一人ではなかったという事を
苦しみにのたうち回り、泣き叫ぶ
貴女を、声にならない声をあげ
泣き続ける貴女を
全てを諦め、脱け殻のように
なってしまった貴女を
自らの時間を止めてしまいたいと
何度も、願い続ける貴女を
その貴女の心を、身体を
いついかなる時も
私が、抱き続けていたことを
私は貴女のように、肉体を持つ事を
許されてはいない。だから、どんな
に声をかけようとも、私の声は
決して貴女に届かない
どんなに貴女を、抱き締めたくとも
私の手は、貴女に触れる事は
決して出来ない
貴女を、抱き締めようとする
私の腕は、私の手は
虚しく空を切るばかり
だから私は、風が貴女の頬に
優しく触れ、吹き抜けていくように
貴女の頬に触れようとした
風が貴女の髪を、優しく撫でていく
ように、貴女の髪に触れようとした
春の陽差しが、貴女を優しく温め
るように、貴女への愛を、癒しの
光を注ぎ続けた
風に舞う、桜の花びらが、
そっと貴女に触れて行くように、
私も貴女を、愛で包み込んできた
いったい幾度、貴女をこの腕で
強く強く抱き締めたいと、天に
願ったことだろうか
いったい幾度、天にむかって
祈り続けたことだろうか
たった一度だけでいい
私の娘を、愛してやまない
私の娘を、私達の娘を
どうか、私のこの手で、この腕で
抱き締めさせて欲しいと
いったい幾度、神にむかって
訴え続けたことだろうか
一人取り残された、暗闇の中で
冷たい布団に横たわり、自らの心を
魂を、闇へと封印せんとする
貴女を、私はただ見つめていた
私の祈りは、私の願いは、決して
天には届かない。けれど、貴女が
眠ってさえしまえば、貴女の魂は
肉体を離れる事ができる
懐かしい魂の故郷へと、手を繋ぎ
共に還ることができる
私達は、天界で、たくさん遊んだ
魂の兄弟達と、聖霊達と、妖精達
お花畑で、花冠をつくりあって
互いの頭に載せた。いっぱい笑って
いっぱい走り回った。ドラゴンや
ユニコーンと一緒に、いっぱい空を
飛び回った
天界ではなんでもできた。貴女を
抱き締めることも、頬にキスする
事も。たくさんお話する事も
貴女は、朝が来れば、全てを忘れ
てしまう。だから、毎晩、始めて
会ったように挨拶しあった
私は毎日考え続けた。どうしたら
貴女を幸せにできるだろう
心を閉ざした貴女を、どうしたら
正しく導けるだろうと
かつて貴女は、私の守護天使だった
私は、貴女の姿を見る事ができた
家族と別れ、軍隊に入った時も
大切な友を、全て失った時も
私は、一人ではなかった
あの海の見える丘の上で、貴女は
膝を抱え涙する私を、ただ静かに
見つめていた。温かな光で、私を
優しく包み、癒してくれた
貴女が側にいてくれる
ただそれだけで、私は辛く、悲しい
日々を乗り越えられた
貴女がこの世に、生まれ落ちた日
から、私達は、貴女の側にいた
眠る貴女を、いつも側で見ていた
貴女は私達を見上げ、向日葵の
花のように笑った
楽しそうに、声をあげて
この先に待ち受けている
数え切れない苦しみの種を、全て
その胸に抱き締めながら
貴女が、お母さんのお腹に入る時
私達は最後のお別れをした
貴女は私達の、全てのカルマを
受け入れ、全てを天に委ねた
そして私達に、必ず全て終わらせ
ると、必ずまた天に還ってくると
微笑みながら約束をした
貴女の魂は、決して忘れなかった
思い出す事は出来なくても
陽の光が、貴女を優しく照らす
貴女の瞳に空が宿り、雲がゆっくり
流れていく
木々は貴女に、美味しい空気と
みずみずしい果物を、与えてくれる
鳥達は貴女に、愛の詩を歌う
虫達は貴女に、空の広さを教えて
くれる
魚達は水滴を跳ね上げ、一緒に
遊ぼうと、誘ってくれる
花達は、貴女に微笑みかけてくれる
風は貴女に、そっと触れていく
優しく降る雨は、貴女に
子守り歌を聴かせてくれる
夜になれば星達が、眠る貴女に
ウインクを投げてくれる
ごらん
この世界は愛に満たされている
夢が、貴女が来るのを待っている
希望が、貴女を輝かせている
世界が、貴女の幸せを祈っている
どうか忘れないで
貴女はいついかなる時も
愛であったことを
そしてこれからも、愛であることを
貴女は愛から創られた
愛の星に生まれた
愛という名の家族と
愛という名の星に暮らす
愛という名の子供であることを