今ある日常は、かつての私が心底

求め続けていたもの

過去の自分が見た夢であり、未来の

自分への祈り

魂の叫び、夢、希望、憧れ、祈りが

形になったもの


私は今、かつての自分が夢に描き

憧れ続けていた時の中を生きている


だから決して、自ら死へと向かって

はならない。かつての自分の死を

決して犬死にしてはならない


地獄の底で徹底的に反省し

闇の中の光となれ


因果の理法は宇宙の法則、宇宙その

もの。己の身で因果の理法を学び尽

くせ。宇宙を己を知れ


己の思い、行いを悔い、溢れ出す涙

の中、神に許しを乞う

祈りが天に届き、許しを得て天界へ

戻る。次こそは必ずと誓い、地に降

りても、気付けば地獄の底で目を覚

ます。あぁまた失敗したのか。何が

いけなかったのか。いったい何を

間違えたのか。幾度繰り返しても

同じ結末を迎え続ける


闇の、悪の本質を紐解き、光へと導

き、全ての人を守りたい。闇に堕ち

た者達を許す為に、自ら許される者

許しを乞う者へと身を堕とした


始源の宇宙の神は、愛の神は、自ら

の創造物への、最大の愛の証として

永遠の自由をお与え下さった


だから人は、自らに与えられた自由

意志を使い、神にも、天使にも悪魔

にもなれる。天使であった者が堕天

し、魔物へと身を堕とす事も出来る


愛の神の、永遠の愛の光の中、永遠

の魂の旅を続けて行く。私達は宇宙

の永遠の旅人なのだから


魂の中に眠っていた、己心の魔が

目を覚まし、悪として、魔として

闇として、罪を知り、原罪を得た

私は、愛の神より賜りし自由を

行使しただけなのだ


無限の時の中、天と地を絶え間なく

行き来するうちに、自分の本来の

姿も、何故ここに存在しているの

かも、何ひとつ思い出せなくなって

いった。そして天に戻っても、思い

出す事が難しくなっていった


無限に繰り返す輪廻の中、ここが

天か地か、地獄なのかも分からな

くなり、いつしか感情と呼ばれる

ものは麻痺していった


決められた工程を、黙々と繰り返す

産業ロボットのように、己の魂を

ベルトコンベアに流し続ける

そこにいるのは、もはや人でも

信仰者でもなかった


天で忠誠を誓った神の名も、懐かし

い友の名も忘れ果て、ただ神の名の

元に、人々の生命を奪い続ける

ただの肉塊と成り果てていた


そこにはもはや、神の大義も正義も

何処にもありはしなかった


山のように積み上がる、醜く腐り果

てた己の肉塊に、新たな肉塊を積み

上げる作業でしかなかった

神の御名の元に、ただ黙々と屍を積

み上げ続ける。己も他者も殺し続け

地上の地獄を、永遠の時の中、拡大

させていく


人は、神から与えられた自由を使い

神にも悪魔にもなる事が出来る

神の御心は、神でなければわからな

い。悪魔の心は、悪魔でなければ

わからない。ならば、そのどちらも

経験し、その立場から世界を見

その立場で思いを巡らせる事を

選んだ


どんなに経験を積んでも、何も学べ

はしなかった

時を耐える事は出来ても、智慧は得

られず、真の理を理解できず、神の

御心は分かり得ぬまま。だから様々

な人生を生きた。一つを知る為に

一つの人生を生き抜いた


転生輪廻は、宇宙を創られた、始源

の宇宙の神の、愛を知る為の大切な

システム。自分の中の愛と光、悪と

闇のバランスを知る為の永遠の実験


光は闇を照らし、闇は光を明らかに

する。光の中、闇を抱きまいらせよ

闇の中、光を抱きまいらせよ


自分は光なのだ。闇など存在しない

かつての私はそう信じ切っていた

なんという傲慢さだ。悪の種は自分

の中に眠っていただけだというのに


己心の魔は、その芽を伸ばし、自由

を得る時を、待っていただけなのだ


どんな場所に置かれても、種はその

内に宿した花を咲かせる。環境によ

り、大きさや色の鮮やかさが変わっ

ても、咲く花は同じ


悪の芽は、小さなうちに摘み取る

そうしなければ、他者の自由をも

奪い、飲み込んでいく。つる植物

のように


己の魂の兄弟達を、過酷な人生の中

死へと向かわせたのは、今ここにい

る自分だった。彼らの死により

終わるカルマがあると同時に、新た

なカルマが生まれる

まるで回し車を廻すネズミだ。遠く

まで来たと信じきっている、憐れな

ネズミのように、転生輪廻という名

の回し車を、廻し続けるだけだ


彼らを殺したのは私だ。その過酷な

人生を、その生命を生きるよう、命

じたのは、私だった

カルマを解消し、さらなる先へと向

かうために。地獄への道を歩むと知

りながら、その苦しみに満ちた人生

を、生きるよう命じたのは私だった


私が指揮官であり、救護者であり

救済者だったのだ


この終わりの見えない輪廻の中

自分こそが被害者であると、不幸に

しがみついていた。苦しみや哀しみ

理不尽さで、己の身を飾っていた

自分こそが、一番の加害者だという

事に何一つ気付かなかった


一回の人生で、全てのカルマを解消

することは不可能だが、ピース一個

をはめることなら出来る


一回の人生で、一つのカルマを解消

する事を目標に、計画をたて、様々

な方々に協力を依頼し、脚本を書き

上げ、一本の、人生という名の舞台

作品を創りあげる。けれど、全てを

解消出来るわけはなく、私を一番愛

して下さり、そして私も愛してやま

ない魂達に、地獄へ行くカルマを

魂の課題を背負わせてしまう

まるで借金の連帯保証人のように


それでも構わない。そのせいで地獄

に堕ちても構わない。地獄の地図で

も作るさ。脱出方法を必ず見つけて

くるからと、この舞台作品の悪役を

引き受けて下さった


彼らが少しでも、光へ向かえるよう

に、脚本を練り上げ、編集し、舞台

の幕をあげる

無限のさらに無限の時の中、いつか

来る終わりの日の為に。今ここの私

を見つめる貴方の為に


私達は、源より分かれいでた、同じ

光だった。天の指導神の命を受け

それぞれの帰属する、神の手駒と

して地に降りた。肉の身に宿り託身

する為に、天の光の記憶も、地の闇

の記憶も魂の奥深くへと封印した


それはかつてないダイナミックな

進化を遂げる為、綿密に練り上げら

れた、宇宙における新たな、大規模

プロジェクトだった


私達は地上で受肉し、様々な経験値

を得て、感情という名のデータを天

に持ち還る

データを収集し、記録し、源へと送

り、宇宙と地球の進化を促す

また個としての進化により、宇宙の

源のさらなる拡大へと貢献している


真実の自己は、宇宙意識であり

銀河意識として存在している

その自己宇宙という、大海の一滴が

肉体に受肉することで、膨大なエネ

ルギーが、肉体という一点に極小化

する

肉体という小さな器から、解放され

る瞬間、個という宇宙におけるイン

フレーション膨張がおき、宇宙全体

の進化拡大に貢献する


この宇宙において、誰一人として

無用の存在はない。それぞれが

オリジナルのインフレーション膨張

を起こすことにより、宇宙を進化

拡大させているからだ


全ての魂達が、宇宙の宝物なのだ


夜空に広がる、大玉花火のように

色とりどりの、鮮やかで美しい光

を、唯一無二の、儚く美しい光を

宇宙のすみずみまで放ち、この

大宇宙を彩り続けているのだから