ドラマティックダンスシアターvol.2終了~~番外編 | 夏奈里と唯鈴のこと

夏奈里と唯鈴のこと

あたしとゆったんの話
プライベートから仕事までいろいろ

水井博子さんについて書くブログ



お待たせしました!!

番外編で書くとお約束した
水井さんのことです

※驚くほど長いのでご注意ください




はじめにお断りしておきますが
これは
あくまでも
私から見た水井さんのお話です




なので
『なんだよ、結局はおまえの話かよ!』

とか言わないでください

結局、私の話ですからニヒヒ




水井さんとの出会いは…

とか語り始めたら
1日じゃ読めないくらいの長さになって
『いい加減にしろっ!』
とか言いながら最後まで読んじゃう人に
多大なるご迷惑をおかけしてしまうので
そんな人のためにも
いろいろと割愛しまして…



まぁ一言で言いますと
私の劇団四季時代の先輩です





いろいろありまして
数年前から
年に1度のペースで
札幌でセミナーを開催されていまして





そうこうしているうちに
今回の友情出演に
たどり着くわけですが…






まぁ~あれですよ

水井さんと話すのは
毎度緊張するわけですよ


先輩に出演をお願いするわけですからね
メールで…
ってわけにはいかないですから
電話をかけるわけですが…



震えた声をね
落ち着かせるために
逆方向に震えながら話す
っていうね滝汗




まぁそんなことはどうでもいいんですが




やっぱり
緊張感があった方がいいんですよ




とても信頼していて
心を許せる先輩ではありますが
なあなあなのとは
また全然違って




とにかく何度会っても
緊張します




怖い怖いって
みんなの前では
先輩後輩ネタ
みたいな感じでやってますけど




ただ単に怖いのではなく

テキトーなことやってると
見抜かれそうで怖い

そんな感じです





水井さんって
いわゆる
ちゃんとした人
なんです真顔



対してわたくしときたら…



『夏奈里先生、何探してるんですか?』
『夏奈里先生、リュックあいてますよ』
『夏奈里先生、大丈夫ですか?』





とまぁ、いつも皆に心配されっぱなしで…






本番当日
昼公演のあと
楽屋で水井さんに

『とりあえず座ったら?』

と言われました





わかります?

普通の事のように思われるかもしれないですけど

自分が座っていない事にすら気付かずウロウロチョロチョロしている私と



私が座っていないということに気付く水井さん




もしかしたら
水井さんが私のことを好き過ぎて
ずーっと見てるから気付いた
という可能性もありますがデレデレ




とにかく
いつだって
周りをしっかりと見ていらっしゃるのです





ただ見るんじゃなく
見て
気付く





そして

自分が言うべきこと
言った方がいいこと

自分が言うべきではないこと
言わない方がいいこと

聞かなくてはいけないこと
聞かなくてもいいこと




これらを適切な判断の上
発言してくださるのです






そうすることで
作業効率が上がる
ということだと思います上差し




もちろん
作品を作る上で
とことん話し合いをすることが必要な時もあると思いますが…





とにかく今回は
合わせてのリハーサルが少ない






特に劇場に入ってからは

普通の舞台とは違った袖の造りであることもあり

早替の場所
道具類の出ハケ
などの確認に時間がかかり

その上
出演者はジュニアも多いし
社交ダンスのペアに関しては
舞台で踊る事が初めて
つまり
袖から出たり
袖にハケたり
そういった事が初めて



水井さんも
確認したいことは山ほどあったと思います

でもきっと
『今回の主役はあくまでもDDCのメンバー』
と思ってくださっていたのでしょう


客席でストレッチをしながら
皆の様子を見つつ
ご自身の確認も
頭の中でされていたようでした




復唱になってしまうかもしれませんが


余計なことは言わない
(本番直前に混乱させないため)

必要最低限のことだけ確認
(自分が納得した上でお客様の前に立つため)




これらが的確で
メリハリがある





うまく伝えられたかわかりませんが
まさに
プロのなせる業でしたキラキラ






ただこれは本番直前の話





1度札幌に来ていただき
ほんの三時間ほどリハーサルをした後は
わたしとの
ながーーーいライン


☆12月、貴重なリハーサルの前夜



文字だと
うまくニュアンスが伝わらないこともあるのですが
こういう事って
後から何度も確認したくなったりもするし
私も、パンフレットを作ったり
他の作業をしながらのやり取りだったので
聞き逃しがないという部分では
とても便利ですよね
ラインってウインク





『そこは違います』
ということも含め

『こういう事ですけど
ちゃんと伝わってますか?』
ということも

少しでも不安に思ったら
何度だってしつこく質問しました





そこで遠慮するべきではない

作品つくりにおいての遠慮は
妥協にすぎない

プロに対して
妥協するなんて
失礼すぎますもの






そのラインのやり取り
今見返すと
本当に面白いです


見せないですが…ニヒヒ







でも
そんなやり取りがあったからこその
あの本番直前の様子

だったのだと思います






そして本番

私の伝えたいことは全て伝え
水井さんはしっかりと
ご自身に落とし込まれていたので
さらにそこに上乗せして
水井さんにしか出来ない女王を演じてくださいました







よく
プロの演者って

自分なりの○○を演じます!

みたいなこと言うけど

いやいやそれってダメじゃない?
演出家の意向に沿った演技ができないと
プロじゃないでしょ




思っていたのですが
水井さんを見ていて
今さらですが気付いてしまいました



演出家の意向に沿って



というのは
当たり前すぎて
あえて語っていない


演出家の意向という土台があった上での
自分なりの演じ方
なんだなぁと




ホント
今さらですみませんの世界なんですが

水井さんはそれをバランスよく
そしてちゃんと結果として出してくださったので
私が気付くきっかけになったのだと思います






そして
この短い期間
会えない期間で
濃厚なディスカッションをして
ここまで仕上げられたのは

私の作品に最も近い形態の
ミュージカル
という分野でプロとして活躍されていた水井さんだから出来たこと





何を質問したらいいのか
どこを掘り下げていったらいいのか


他ジャンルの方々や
経験の浅い子たちに
わかってくれというのは
難しい話なんです


なので
それは逆に
こちらから振ってあげなくてはいけないことでした




わたくし
もう20年近く指導者を続けていますが
今さら気付きました


本当に
すみませんの世界です




たくさんのことを気付かせてくれた

水井博子さん





今でもなんでこんな私にかまってくれるのかわかりませんが

劇団を離れて10年以上経ってからの再会は
本当にデカかった





ビシッと
真顔で
正論言ってくる人って
実は苦手なタイプだけど





誰だって
自分のダメなとこつつかれるのはイヤでしょ~


特につつかれるとこ多い人だから…





でも
水井さんには
なぜか
自分からつつかれにいっちゃう




そのあとのフォローが
心地よいから
なのかなぁ





そこは
探求するところではないか






さぁて
今回が最初で最後ではないですよ~





また必ず
水井さんをDDC公演に呼びます





だって
北海道には
あ~んな恐ろしい悪役
出来る人いないですもの~ちゅー