櫛木理宇
幻冬舎文庫
2020年10月発行
櫛木さん。前回はこちら
今回は少し古い作品です。
文庫なので手軽かと思って・・
カバー裏の解説から引用しますと・・
息子を六年前に亡くした捜査一課の浦杉は、
その現実から逃れるように刑事の仕事にのめり込む。
そんな折、連続殺人事件が勃発。
捜査線上に、実行犯の男達を陰で操る一人の女の存在が浮かび上がる。
彼女は一体何者なのか・・・。
息をするように罪を重ねる女と、最愛の家族を失い死んだように生きる刑事。
二人が対峙した時、衝撃の事実が明らかになる。
ふう〜
さすが櫛木さん。
なんだかもう・・読んでいて辛い・・
エロくてグロくて・・
それも対象が子どもですしね。
(小学生〜高校生)
浦杉の息子は7歳の時に行方不明となり・・
翌年、白骨で発見されました。
他には娘がおり、今は高校生か。
カトリック教徒だった妻は・・息子が発見された時に宗教を捨てました。
浦杉は耐えきれず、妻も娘も放棄して別居。仕事のみの生活。
だけれど・・職場近くのアパートで、
隣の部屋の住人(シングルマザー)と親しくなり・・
小学生の娘を時折預かったりするようになっています。
連続殺人も凄まじいですが・・男達をいいように操ってる女
集団での痴漢。そこから進ませて拉致・暴行・輪姦・殺し
直接、手を下したりはしないのだけれど・・
そんな女を探っていく浦杉。思い出してみれば・・
過去に接点もあり・・
彼女の人生を辿るのですが、これもまた凄まじく・・
虐待が虐待を生む連鎖?
「人」であることをやめた女。
エピローグにもびっくりです。
本当に救いがない・・
読むべきではなかった?
夜に読了したのも間違いか・・
後味も悪すぎです。
