211_ストラングラー 死刑囚の推理 | mimi 読書三昧

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佐藤青南

角川ハルキ文庫

2020年9月発行

 

佐藤青南さん、前回はこちら

 

これ、実は再読なのかもしれません。

図書館本なので・・「読了」となっていたけれど・・

ほぼ記憶がなくて・・

 

ということで、例によってカバー裏から引用しますと

 

警視庁捜査一課の箕島朗(みのしまあきら)は、

小菅の東京拘置所に向かった。面会相手は死刑囚・

明石陽一郎。十四年前に四件の殺人を犯したとされる男である。

事件当時大学生だった箕島は、恋人の久保真生子を殺されていた。

最近発生した「ストラングラー」と呼ばれる犯人による連続殺人は、

明石の事件と共通項が多い。懸命に感情を押し殺して尋問する箕島に、

明石は驚くべき発言をする。「十四年前の事件は冤罪だ。あんたに、

おれの無実を証明する手助けをして欲しい」・・・・・。

 

ということで・・恋人を殺されたことで警察官になった箕島。

その犯人として死刑が確定している明石と面会し・・

段々とややこしい事態に巻き込まれていきます。

 

明石の無罪を信じて動いている「望月」

フリーライターの「碓井」は別の事件を追って明石と接点が。

そして明石と獄中結婚した「仁美」

 

本当に明石が無罪と信じているのは望月だけ。

他の2人は協力者ではあるけれど・・

そこに箕島もなぜか加わる羽目になってしまいます。

 

明石は獄中にいるにも関わらず、いろんな事件の情報を集めて

鋭い推理を組み立てます。箕島が捜査中の事件についても。

それにより思わぬところにいた真犯人を挙げることができたり。

 

いや、明石の推理は凄いですね。

 

他の登場人物。警官も含めて一癖も二癖もある感じ。

それが最初からではなく・・だんだん見えてくる。

 

解決される事件は・・

ストラングラーと目されていた事件のうちの一つ。

碓井が追っていた品川の一家5人惨殺事件。

保育士殺人事件。

犯人は思わぬところにおりました。

 

最後は怒涛の展開で・・

続けてすぐに次が読みたくなる・・

 

はい、2冊目も借りてきて良かったです。