乾くるみ

PHP文芸文庫

2011年3月 第1版 第1刷

2020年9月 第1版 第18刷

 

乾さん。きちんと読むのは初めてに近い?

アンソロジーでは読んでるかと思うのですが・・

今まで時折手に取っては借りずにきていた本です。

文庫で手軽に読めるもの、と思って今回は借りてきました。

なかなかに古い?本ですね。でも相当人気があるってことかな。

 

連作短編集です。

カバー裏の解説から引用

 

謎解きだけを専門に扱う探偵事務所に持ち込まれた六つの事件を、

探偵・古谷が鮮やかに解決!

メールのやり取りから夫の浮気をあぶり出す「卵消失事件」、

三つの和歌からお宝を掘り当てる「兎の暗号」、

差出人不明の手紙から父の居場所を見つけ出す「別荘写真事件」など、

「イニシエーション・ラブ」「リピート」で大反響を巻き起こし、

練達の愛好家を唸らせつづける著者の連作短編集、待望の文庫化。

 

ということですね。

そして実は私「イニシエーション・ラブ」「リピート」とも未読です。

へそ曲がりに私は話題になると敬遠したりしちゃうんですよね。

全く知らずに自分で選び取った場合は問題ないんですけど・・

 

で、ようやく読みましたこちら。

面白かったです。

 

助手役の井上。良い味出してますね。

古谷も相当なものですし・・

安楽椅子探偵もどき?

実質的な調査員は井上だけ。

ワトソンのごとく、井上が今までの事件について語っていきます。

 

携帯もスマホも持たず、事務所の固定電話は黒電話。

広告を出すつもりもない・・

謎解きしか引き受けない・・

よくやっていけるものです。

もちろん?古谷の実家が裕福である、という前提のもと。

井上の給料もポケットマネーから出ている・・

黒字化するのはなかなか難しそうですね。

 

はい、続きも借りてきたいと思います。