伊予原新

新潮文庫NEX

2015年8月発行

 

はい、お初の著者さんです。

文庫で面白そうなので借りました。

 

主人公は・・探偵事務所を開く右田夏生。

ヒロインはその幼馴染である気象予報士・菜村蝶子。

はい、こちらが「蝶」ですね。

 

東京から瀬戸内海に面した岡山県の街に引っ越してきた菜村蝶子。

いつも1人で外を眺めて・・・・実は雨を待っている

出会いは小学校3年の4月。

夏生は蝶子が気になって・・(あ、夏生には姉が3人!もいます)

 

その頃から幼馴染の2人

蝶子は海を眺め、空を眺め、気象に興味を持ってどんどん勉強して・・

気象予報士になりました。でも天気予報は大嫌い!

実は蝶子の興味の対象は・・気象学でも「流体力学」で研究肌。

なのになぜか研究者にならず大学院卒業後「ウェザーコム」に就職。

しかも大嫌いな「お天気お姉さん」をする羽目に(完全な業務命令)。

 

そんなこんなで蝶子は夕方のテレビで天気図の説明を嫌そう〜にして・・

ぶっきらぼうで不機嫌で最後には訳のわからない言葉を吐く

その最後の一言が「バタフライ効果」とか言われてファンが謎解きしてます

例えば「強風が吹けば鉛価格が高騰する」。さて、解答は?

そんな感じでファンも多いんですね〜

 

これではいつになっても本題に入れません。。

右田は探偵事務所を開いてるのですが・・依頼がほとんどなくて

デイトレをやったり、別の道でもお金を稼ごうとしています。

なので蝶子がいうのもつい参考にしてしまって・・何の株価が上がる、とかね。

そんなこんなですが、多少は依頼もある訳でして。

その時に蝶子の力を借りたりするんですよ。

 

降っていなかったはずの雨

半世紀以上前の雷が落ちた証拠探し

誘拐?されたバイオリンを探せば倉庫で変な音がするし

桜予報とお祭りの関係

 

「お天気は、誰もえこひいきしない」

 

 

いや、とっても面白かったです。。

夏生と蝶子の関係もなかなか面白い・・

続編ないのかな・・

他の作品も読んでみたくなりました。