103_鳥人王 | mimi 読書三昧

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額賀澪

光文社

2024年2月発行

 

額賀澪さん、前回はこちら

 

今回の鳥人王は・・他の方も紹介されてましたね。

私もやっと順番が廻ってきました。

はい、とっても良かったです。

こういうお話、大好き!

 

スポーツ関係の小説、たくさんありますよね。

今回のお話がちょっと変わってるのは・・

主人公の御子柴陸が売れない芸人であること。

運動能力はあって陸上も好きだったのに・・

理不尽な先輩・後輩関係に耐えきれず。

陸上部をやめて同級生と漫才やコントをはじめて。

 

芸能事務所に所属したけれど、鳴かず飛ばずというか・・

売れないまま30代突入。テレビ出演できてるのはアスリート芸人として。

番組プロデューサーの綿貫紅一が企画したアスリートチャレンジ

それは・・

芸人が真剣にスポーツをしてアスリートの凄さをお茶の間に見せること

 

今回、御子柴に振られたのは「棒高跳び」。目指すのはマスターズ優勝。

それと・・パリオリンピック候補の犬飼優正を1年間追いかけるという企画。

 

そして棒高跳びのポールを開発している女性研究者の狐塚翠。

実は綿貫とは幼馴染であり、2人とも棒高跳びをやっていた過去がある。

 

棒高跳びのポールは海外製のものばかりで日本製のものがない現状があり

手に入れるのも大変だし高価すぎて・・そこで

日本製を作って棒高跳びの裾野を広げたい、世界に羽ばたいて欲しいと考える翠。

 

オリンピック候補の犬飼もなかなかに複雑な過去と人生を負っており

外面は良いけれど・・性格はちょっとねじれてる?

 

そんな人たちが少しでも高く跳ぼう!と努力していく物語

 

はあ・・テレビで見るだけだと軽々とやってるかのように見えるけれど

確かにあの長いポールを持って走る(助走する)だけで大変なことですね。

1本のポールだけで5m以上も飛ぶなんて凄すぎる。

 

それにしても日本人の記録。世界記録から比べると低すぎちゃって・・

日本製のポール。実際はどうなんでしょう。

確かに手近に手軽に使える国産品があれば記録もぐ〜んと伸びやすい気がします。

 

マスターズの大会もいいな。。

実は友人が水泳で大会に出てたりします。