車浮世

実業之日本社

2024年2月発行

 

はい、大好きな北斎のお話なので借りました。

北斎と応為に関するお話はこちらも読んでます。

 

今回の本も・・どこまでが史実なのか、明らかになってることなのか?

疑問も感じつつ読みました。

覚悟してたよりずっと読みやすくて、あっという間に読了できました。

 

最初はお栄と北斎の出会いの場面から。

北斎が後妻に迎えた河村こと女の娘、お栄。

ということは後妻の連れ子であり、北斎とは血の繋がりがない!

本当なのかな?? 一番の疑問点です

 

そこから始まって北斎が幼い頃の話も挟みつつ・・

時代ごとに2人の人生が語られていきます

いや、なかなかに凄いですよ。

 

お栄が結婚した時・・北斎がその相手に伝えたのは・・

炊事、洗濯、針仕事など一切させない、ということ。

はい、そう言ったことには不器用で怪我してしまうから・・

作画に影響しないように、という親心。

関心がないことには一切、気を使わないお栄です。

頑固で頑なで・・自分を曲げない。

 

北斎とお栄の関係も描かれていくのですが・・

時期によって波風もあり・・

為政者により締め付けも酷かったり緩かったり

逃げ出す時期もあり・・

小布施で歓待され、2回目はお栄も一緒に行って大仕事を成し遂げて。

 

ああ、小布施の北斎館。また行きたい!

 

北斎とお栄の最期も・・

思わず涙がこぼれてしまいました。

 

他の作品も読んでみたいです。