エリカ・ノース・ノイバウアー

山田順子 訳

創元推理文庫

2023年2月発行

 

はい、こちらの前の巻です。

 

ようやく1冊目を借りて読むことができました。

時代設定は1926年の9月中頃、とのこと。

舞台はエジプトの首都カイロ近郊のギザにある国際的な高級ホテル。

はい、実在して今も営業しているホテルだそうですよ。

 

アメリカ人であるジェーン。

第一次大戦で夫が戦死し若くして寡婦となりました。

叔母の付き添い、ということでカイロのメナハウス・ホテルに滞在中。

ですが・・客室で若い女子客が殺されて・・ジェーンは第一発見者となり、警察に疑われます。

もちろん黙ってるつもりはなくて・・疑いを晴らすべく奔走し・・

でも死体が更に増えてしまって・・

 

宿泊客の1人であるレドヴァース。銀行員という触れ込みですが。。

謎めいたところが多くて・・ジェーンは彼に惹かれつつも・・

完全に信用することができなくて。

 

はい、最後はジェーンの無謀?とも思われる大活躍で

どうにか犯人逮捕もできました。

 

ジェーンの過去、夫からのDVの実際についてもあちこちに記載あり。

トラウマになってしまっているのですね。。

そこからどうにか脱却したいと足掻きつつ。

無茶ぶりにハラハラさせられますが・・

ピラミッドや出土品、エジプトの旅情も溢れていて楽しく読めました。

 

ちなみに著者は・・父親が警察官

本人は軍隊で11年、警察で2年、高校教師で1年

それからの作家デビュー。

この作品で「アガサ賞:最優秀デビュー長編賞」受賞。

3冊目、早く翻訳して欲しい・・