三田誠広
作品社
2023年4月発行
題名に惹かれて予約してました。
はい、紫式部&源氏物語が大好きです。
それは以前に書いた通り・・
で、読んでみたわけですが・・
う〜ん。
私のイメージと違いすぎです。
最初のあたりはまだ良かったのですが。
香子(かおりこ)と呼ばれていた紫式部が子供の頃。
陰陽師である安倍晴明と出会って・・
男児なれば・・こちらは光源氏が言われた通りの言葉
女児の場合はどうなるのか予測できない、と。
そして香子は晴明に預けられます。
晴明の屋敷に入った途端・・式神がついて。
香子は晴明の息子たち2人よりも力がある、と。
陰陽師としての学を積みます。
ある日、呼び出されて一緒に出かけると・・
帝の第一皇子(懐仁親王=一条帝)の病が重いので呪詛されているのでは?と。
香子は呪詛の呪いを見つけます。
そんなこんなで・・道長との出会いも。
ただ、この道長の描写がね・・
私の好きなイメージと全く異なっていて・・
なんだかな、の状態のまま。。
紫式部の方はまだ良いのです。晴明との関係も。
漢籍を読みこなし、藤原家の子供たちを指導して・・
まあ、道長との関係やら、夫との関係の実際がどうだったのかは別。
道長のイメージも妻の倫子のイメージも違いすぎ。
やっぱり「この世をば」を愛読しすぎ?
この本自体は・・摂関政治やらその後の親政政治やら・・
式部が亡くなるまでのことを書いています。
政治の駆け引き、親子・兄弟間でもすったもんだしてますし。
後はもちろん「源氏物語」を書いてる様子など。
読了はしましたが、今ひとつ納得できない・・
そもそも道長ってあの時代の美男子だったのか?
この本ではそう書かれてます。
でもそうじゃない道長の方が好き。