猫には推理がよく似合う | mimi 読書三昧

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深木章子

角川書店

2016年8月発行

 

はい、題名に惹かれて借りました。

猫、大好き!

 

目次です。

猫の猫による猫のための「猫密室」

第一部 事務所猫スコティ

    依頼人狂騒曲

    起こるべき事件

    現実の事件

第二部 事件のあと

    さよならスコティ

エピローグ

 

最初の部分は猫が書いたという猫密室のお話

活字のフォントも違ってます。

そういった部分は第一部の一部にもあったりして。

 

語り手は女性。

田沼清吉法律事務所のただ一人の事務員。椿花織。

田沼弁護士はもう良い年齢の73歳。

そろそろくたびれて徐々に仕事は減らしてます

よって事務員も暇!前任者から譲られて半年くらい。

 

でも事務員の仕事にしては変わってる点があり・・

それが弁護士の亡くなった奥さんが飼ってた猫の世話!

日曜祝日も出勤してトイレを綺麗にしたり餌をあげたり。

もちろん特別手当がつくのですが・・

 

そんな猫はスコティッシュフォールドのオス

奥さんからは「ひょうた」と呼ばれてたのですが

花織はピピっと閃いて「スコティ」と呼んでます。

 

そしてそして・・驚いたことに・・

花織とスコティはおしゃべりができるのです!

しゃべる猫! もちろん他の人には聞かれないように・・

 

花織はミステリが大好きでよく読んでるのですが・・

なんとスコティはミステリを作ってる(書いてる?)というのです。

最初の猫密室の話もスコティ作。

でも花織がすぐに謎を解いてしまってヘソを曲げました。

その後は・・別のお話も作っていって・・

一緒にプロットを話し、真犯人は誰か(誰にするか?)を

協議したりしていきます。

 

そんな中、現実の事件が起きてしまい・・

というお話。

最後の方はもうびっくりの展開でした。

そうきたか!

 

猫好きの方は是非!