おいっす

けーいちです。

 

今日は少し時間が取れたのでデータロガーについて軽くお話しようと思います。

 

まず、K1 Labでよく使うロガーはAim と Motecです。

 

Aimは安いのでとりあえずロガーに触れてみたい!と思われる方にお勧めしてます。

 

Motecは本格的にデータ解析を行いたい方にお勧めしております。

 

最初は拒否反応出る方がほとんどなので皆さんAimで十分!って言いますが、ロガーに慣れてMotec使うと、あ~!Motecにしとけば良かった!とほとんどの方が言ってる気がします(笑)

 

使い易さや拡張性ならMotecの方が優れていると私は思っております。

 

なので、お勧めはMotecロガー

解析ソフトが使い易いです。

 

なのでK1 S2000はMotecのC185と言うロガーメーターを装着しております。

 

Motec C185

 

Aim MXS

 

 

Aim 解析ソフト画面

 

この後紹介しますが、Aimはタブが無いので表示項目を変えるには都度左の項目から選んで変えなければいけません。

センサーが少ない時は良いのですが増えると変えるのが大変な手間になります

特にサーキットのセッションとセッションの間とか、トラブル出た時の走行枠中などは・・・・・・・。

 

さて本題のロガーについてMotecの解析ソフトを使って話していきますね。

 

 

まず走行に大事なエンジンのロギングデータから

上のタブで見たいセンサーデータを自分の見やすいように配置してあるので知りたい情報が素早く入手出来ます。

 

この画面ではエンジン油圧が切れていないか、エンジン水温は何度以下で走行しているか、フューエルプレッシャーは切れていないかなどをチェックしております。

違うタブでは空燃比がどれくらいで走行しているか、ノッキングはどれぐらい出ているかなど見ています。

 

MOTECロガーの良い所は上のタブと別で基本設定でエンジングループやサーキットグループなど大きなくくりでも分けれるのが良いです。

 

次は車体コントロールのロガーを見ます。

 

 

 

まずドライバーと書かれたタブ

ここは主にドライバーが違うラップとの比較などで使えるようにしています。

 

 

 

 

 

次はダンパーストロークと車高センサーを見る画面

ダンパーは前後と左右とで見れるようにタブを作っています。

左右のロールバランスや前後のロールバランスを見たりする為に。

 

左右を見ればジャッキダウンロール、その場ロール、ジャッキアップロールが見れますし

前後を見れば前後でのロールバランスが見れます。(レバー比を考慮して)

 

意外と多いのがドライバーはリヤがめくれるオーバーステア!ってコメントが出た時、実際の車としては

フロントサスペンションが縮まずリヤが浮き上がりオーバーステアになってます。

ブレーキを残してコーナーアペックスまでいく方の車に多い事象です。

自分の乗りたい乗り方に車を合わせた結果なり易いですね。

 

 

 

 

 

次はだいぶ社外秘データも含まれるタイヤの潰れ量を見ている画面

 

ダンパーストロークから実測レバー比を用いてホイルストロークを出して、車高センサーとの差を

タイヤの潰れ量としています。

 

脚周りはフルピロなのでゴムブッシュのたわみは無いので、ロールによる車高センサーの数値ズレ

があるだけなので、正確な数値とは言えませんが、色々な判断の指標としては使えます。

 

ストロークセンサーとメインバネレートとレバー比からホイールレートも出しています。

これで実際に何キロの力でタイヤを地面に押し付けているのか?

そしてその力はタイヤをどれぐらい変形させているのかが分かります。

 

タイヤもバネなので変形し過ぎていたらバネ定数が足りないので上げた方が良いとか

全く変形してなければバネ定数を下げた方が良いとかの判断が出来ます。

バネ定数と言ってもここではサスペンションバネでは無くタイヤバネの方です。

 

車を速く走らせるにはタイヤの状態が非常に大事なのは皆さんご存知とは思いますが、どうしたら良いのか

分からない方がほとんどだと思います。

 

正直私もまだデータ不足で何が正解か分かっておりません。

当然タイヤ銘柄でも変わるしタイヤ幅でも変わる。ホイールサイズでも変わる。扁平率でも変わる。

色々な要素が絡み合ってるので非常に難しいですが、色々試してデータを蓄積していけば何か分かると

思います。

 

こんな感じでデータ解析を行って理想と思う車体制御に近づくようセットアップやテストを行っていきます。

 

ロガーで見ると人間の感覚とのズレも発見出来るし、逆にロガーには出ない部分で感じている事もあるので、皆さんまずはロガー付けてご自身のドライビング、車体状況を一度見てみては

いかがでしょうか?

 

こんな感じでK1 LabではS2000に限らずタイヤが4つ付いていれば何の車でも速く走らせる車作りをする近道を知っているので

FF、FR、RR問わずご相談下さい。

 

じゃ!