去年6月に取り上げた日立CDプレーヤーの続編。
見た目も音も堂々としていて大変結構なのだが、以前どっかで読んだ記事がずっと気になっていた。
”日立で採用されたVX(ニチコンの電解コンデンサ)は漏れる”
1987年発売だからVXじゃなくても静電容量は確実に低下しているだろうが、音の質はともかく誤動作や不具合もないし。
触らぬ神に祟りなし... 後悔先に立たず... 自分の腕からして余計な事はしないほうがよろしいと思いながらも、確認の意味で何個か取り外してみる事にした。
電源部とオーディオ部には日本ケミコン製AWF, AWDが使用されていて、こちらは問題なさそう。
問題のVX
左端の電解コンデンサは取り外し時に足が1本抜けてしまった。それほど漏れ・腐食が激しいということ。VX15個全てがだいたいこんな感じだった。これでよく動作していたもんだと感心する。心配なのは腐った基板。新しい電解コンデンサを取り付けても通電するかどうか。
で、交換後、恐る恐る電源ON。おお~ ディスプレイ表示OK、トレイ開閉OK、ディスクTOC読み込みOK、再生OK、スキップOK... 全て正常に動作した。ほっw
音は一聴してなめらかになったと感じられた。
瘡蓋が取れたというか、車のボディをワックス掛けした艶というか。
電源部やオーディオ部ではないエリアの電解コンデンサ交換でこれほど音に変化が生じるとは... いい勉強になりました。