1994年に単焦点30mm、F3.5で超薄型の

コンパクトフィルムカメラRICOH R1が

発売され世界でもいくつかの受賞をした。

 

 

リコーのデジカメに付けられていた

Caplioを冠し、フィルムカメラR1の

名を継承したCaplio R1は2004年に

発売された。

 

 

 

 

 

 

最初、電源ボタンがなく右往左往したが、

左のグリップをスライドさせるとレンズ

カバーが開いてレンズが飛び出してくる。

その動作が妙にカッコいい。

 

レンズカバーにはレンズ仕様が表記され、

書いてあることは大したことではないが、

これも妙にカッコいい。

ボディがプラスチックなのが残念なとこ。

 

 

 

 

 

 

リコーのカメラお家芸の1cmマクロ。

ピントに時間がかかる難点はあるが、

明るい場所だとデジタルならではの

迫力ある画像が鮮明に写せて楽しい。

 

 

 

 

 

 

晴天の下での風景撮影。

白飛びが盛大に出て、つぶれも目立つ。

薄曇りくらいのほうが上手く撮れるかも。

 

 

 

 

 

 

中華料理店で海鮮お焦げを撮影。

陰影は落ち着いたがボヤけた感じ。

手振れもしやすいので、陽射しや

ライトが当たる室内とかでないと

シャープな画像は難しいかも。

 

 

 

 

 

 

それならばと暗いところでのフラッシュ

撮影を立ち飲みしながら撮ってみる。

画像自体はクッキリした感じになった。

 

 

 

 

 

 

こちらは陽が入る喫茶店でのフラッシュ

撮影だが、被写体がクッキリと写って、

色とディテールとも、なかなか鮮明な

画像になった。フラッシュが届く範囲が

短いのでバックが落ちてしまうけれど、

これはこれで雰囲気が出てよいのでは。

 

 

 

 

 

 

フィルムカメラのRicoh R1に比べても、

当時のデジカメに比べても、それほど

薄型という感じはしないが、この躯体で

28mm~135mmのズームであることは、

当時としては高等な技術だったと思う。

 

そして、なんと言っても1cmマクロは、

いろんな被写体の発見ができて楽しい。

 

 

 



その後、RICOHは名機GRシリーズを

デジタルで復活させ成功を納めていく。

 

CaplioのRシリーズはRicoh R1同様に、

GRシリーズへの徒花である存在価値を

名称とともに継承したのかもしれない。

ちなみに、途中からCaplioの冠は消え、

英数字の機種表記となってしましった。

 

古き良きCCD搭載のオールドデジカメの

画像を堪能するなら、中古価格も含めて、

入門機種として手頃なカメラである。