APS-C一眼レフの名機として、いまも

評価の高い日本光学(Nikon)のD200の

ボディに、当時の富士フイルムが誇る、

スーパーCCDハニカムSR PROセンサー

を搭載した夢のコラボ一眼レフカメラ、

それが2007年発売のFinePix S5 Pro。

 

 

 

 

 

 

当時主流だったCCDセンサーの撮影素子は、

今だとレトロで味のある感じに見られるが、

自分としては、明るいところは明るく写り、

暗いところは暗く写るという至極当り前な

表現ができることが特徴だと思っている。

 

富士フイルムは、フィルムメーカーだけ

あってフィルムの写りをデジタルで表現

することに長けているメーカーだろう。

その証拠に富士フイルムのデジカメには、

フィルムシミュレーションなる機能があり、

他社にはできない色の再現性を今もって

追求している稀有なメーカーでもある。

 

 

 

 

 

 

富士フイルム独自のCCDハニカムセンサーに、

NikonのFマウントレンズが使える愉しみ。

と思ったが今回はサードパーティのレンズを

使って撮影してみた。

 

まずは、十数年前にカメラファンを魅了した

背景ボケ写真の火付け役とも言えるレンズ、

SIGMAの30mm F1.4 EX DC HSM。

 

 

フィルムシミュレーションは富士フイルムの

カラーリバーサルフィルムASTIAの擬似設定。

ちょっと青味がかる、鮮やかで優しい雰囲気。

 

 

 

 

 

 

日陰だとシャープさは出てこないが、

確かにフィルムっぽい階調でデジカメ

らしくない写りになっている。

 

 

 

 

 

次に魚眼ズームの定番レンズ。

TOKINA AT-X107DX Fisheye 

10-17mm F3.5-4.5。

 

 

青空が抜けるようにスッキリと写る。

こちらもASTIA設定だがレンズのキレの

よさもあり、シャープな印象になった。

 

 

 

 

 

 

あえて意地悪く、魚眼かつ逆光で撮ってみる。

白トビが少なく暗部ツブレも抑えられている。

これがスーパーCCDハニカムSR PROセンサー

のやり方か!と叫んでしまうほどの写り。

 

 

 

 

 

ボディ性能や堅牢さも含めて不世出の

CCDデジカメ史上最高傑作機と言って

しまっても過言ではないだろう。

 

Fマウントという仕様もNikon党にとって、

フィルム一眼レフで使っていたレンズ達を

デジタルで試したくなる、そんな愉しみを

与えてくれるカメラでもある。