埼玉県にある越生は、おごせと読む。
梅林でうっすらと有名な長閑な地域。
町から見上げた山の中腹に白く異様な
建造物が存在感を漂わせいる。
Nikon D90 +AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
急勾配にうねった坂道を登っていくと、
ひらけた場所に、その白亜の建造物は
姿を見せる。世界無名戦士之墓。
なんて素晴らしいネーミング。
1955年完成というから還暦以上の時間を
過ごしながらも、モダンな印象の外観は
古さを感じさせず荘厳な印象も併せ持つ。
銘板には2020年登録有形文化財とある。
Nikon D90 +AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
第二次世界大戦での埼玉県関連だけでなく、
世界60余か国、251万の戦死者も祀る。
世界というのは、そういう意味らしい。
Nikon D90 +AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
2階が見晴台になっていて、白壁と自然の緑と
青空のコントラストが、そして心地よい風が
清々しい気持ちにさせてくれる。
無名戦士とは名前が分からない英霊ではなく、
有名でない英霊も平等に祀っていることから。
Nikon D90 +AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
天気が良ければ埼玉から遠くスカイツリーや
サンシャイン60までが一望できるという。
まさにパノラマビューと呼ぶにふさわしい。
Nikon D90 +AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
世界無名戦士之墓から坂を下っていく
途中に越生神社が建っている。
人気はなく大木に囲まれた境内は、
少し怖いくらいの雰囲気で霊験灼か。
Nikon D90 +AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
境内にある古びた建物の軒には懐かしい
電話マークの看板が風になびいていた。
レトロホラーの世界にいる様相。
Nikon D90 +AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
越生には、あんまり飲食店は多くないが、
ナマズの天ぷら丼を出す店があると聞き、
さっそくその店へ。「ず丼」という名で
メニューにあった。ずは、ナマズのず。
ナマズ丼だとイメージが良くなかったか。
Nikon D90 + SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM
玉ねぎ、獅子唐も付いて盛りだくさん。
見た目のグロテスクさで敬遠されがちだが、
弾力があり、あっさりした味で蒲焼など
でも美味しく食べられる。
Nikon D90 + SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM
ちなみに、うなぎの絶滅危機の話もあって、
ナマズの養殖や販売が促進され始めてるが、
正直そこまでの食べ物ではない、と思う。