チープというと蔑んだ意味で使われる

ことが多いが、あえてそれを好む人が、

少なからずいることも事実。

 

例えば、カシオのデジタル腕時計が

「チープカシオ」として流行ったり、

トイカメラや「写ルンです」ブーム

なんかが、まさにチープ愛だろう。

 

 

 

知り合いから偶々いただいた日本限定

グレーカラーの「KODAK M35」。

カメラというよりもオモチャのような

パッケージングで、量販店で見た時は

何種類ものカラフルなラインナップで、

そのディスプレイが目を引いた。

 

 

 

 

中国製のライセンス商品だが、

燦然と輝くKODAKマークは

堕ちたブランドの復活を期待

させてくれる。

でも、なんで日本限定カラーが

地味なグレーなんだろう。

 

 

 

 

 

 

チープさを愛する条件には、

“レトロを感じるデザイン”

“逆に新鮮な2周遅れのスペック”

“気軽に手に入れられる値段”

といった要素があると思う。

 

カメラで言えば露出やシャッター

スピードがテキトーゆえフィルム

に写る偶然のイメージが面白い、

という要素もあると思う。

誰でもいつでも正確な写真が写る

デジタルでは味わえない楽しみ方。

 

何かを模したか、特にレンズまわりの

無駄な凹凸の装飾がチープ感を増し、

プラスチックレンズ1枚構成という、

ほぼ「写ルンです」と同じと言える

チープなスペックにも期待が膨らむ。