今回は6月下旬に訪問した養老鉄道での徒歩鉄記録です。

当日は時おり雨がぱらつく梅雨空ですが、アジサイを絡めた写真が撮れるといいなと思っているので、問題ありません。

養老鉄道は全線57kmもあり、どこを歩くか迷います。
とりあえず養老駅あたりに目星をつけるものの、アジサイがあるのか知りません。
電車の先頭から撮影できそうな場所を探し、適当な駅で降りることにします。


まずは名古屋からJR線で大垣駅へ、ここから養老鉄道線の桑名行きに乗ります。

しかし期待した養老駅にアジサイは見あたらず、もう少し先まで行くことにします。


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養老鉄道 美濃山崎駅にて交換  対向の大垣行き

養老から3駅過ぎましたが、アジサイを見かけません。
もう少し進んでみましょう。本日はハズレかも (´・ω・`)


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養老鉄道 多度駅にて ここで下車しました。

「アジサイ無しでもいいや」とあきらめていたところ、ごく僅かですがアジサイが見えたのであわてて降りました。

と言うよりも、もう14時をまわり、撮影する時間がないので手を打ったというところです。(起きるのが遅かった・・)


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養老鉄道 多度駅駅舎
多度大社の門前町ということで、それらしさを表現した駅舎です。


さて、本日乗車してみて気づいたのですが、ワンマン運転の料金収受の仕組みに改善の余地ありです。

無人駅で下車する際、乗車券を持つ方は運転士のチェックなしで近くのドアから降車。乗車券を持たない方のみ先頭ドアの料金箱に運賃を支払いますが、自己申告制なのです。大丈夫かしら・・

コストや運転時分を考えてのことでしょうが、名鉄のような都市型ワンマン設備は初期投資がかかるし難しいですね。


そんなことはさておき、時間がないので徒歩鉄開始しましょう。


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養老鉄道 多度・美濃松山間

線路端のアジサイわきを桑名行きが走ります。
車内から見つけた多度駅からほど近い場所です。

この時間帯、上下とも約40分毎の設定です。
陽が長い時期とはいえ、このあと5~6本撮影できればよいところでしょうか。

最近お休みでも早い時間から行動できずいけません (IiI-Д-)
疲れ気味で絶不調なものの、鉄分不足に耐えられず、昼ごろ出てきました。


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養老鉄道 多度駅構内
先ほど通り過ぎた電車が停車しています。

この駅の所在地は三重県桑名市です。
本日は大垣駅から到達しましたが、桑名駅経由の方がずっと近い位置でした。

こじんまりとした構内は2面3線の、いわゆる国鉄型配線です。
昔は大垣・桑名間の短絡線として、貨物が多数設定されていた関係でしょうか。
交換駅の多くが2面3線の設備を持ち、他のローカル私鉄とは雰囲気が違います。


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養老鉄道 多度・美濃松山間

少し歩き、多度川橋梁に移動しました。
ク523号を先頭の623F大垣行きが鉄橋を渡ります。もと南大阪線車両ですね。

前面窓の「サイクルトレイン」のマークが目立ちます。
養老鉄道は普通運賃だけで、電車内に自転車を持ち込むことができます。

本日は雨模様なので持ち込みを見ませんが、4ドアロングシート21m車のメリットを活かした、実に便利なサービスだと思います。

もっとも、空いているからできることではありますが、これとて「クルマやめてチャリと鉄道に乗り換えよう」という動きには結びついていないのは残念です。


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養老鉄道 多度・美濃松山間
つづいて桑名行きが多度川橋梁を渡ります。

先ほどまで降っていた雨があがりました。ゴウゴウと音を立てて川が流れます。


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養老鉄道 多度・美濃松山間

行き先が定まらぬうち、再び多度駅方向に歩いていたら、築提斜面にアジサイが咲いていました。
多度駅場内信号機のわきを大垣行きが通り過ぎます。


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線路わきの茂みからおサルさんが出てきました。線路通行はいけませんね。

多度駅近くの街の中ではありますが、やはり自然豊かな場所です。
油断してひっかかれないよう注意しないと。


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養老鉄道 多度駅構内にて

駅の側線に保線作業車が留置されていました。
緑色の牽引車の側面には近鉄ロゴが描かれています。

詳しいことは知りませんが、近鉄は第三種事業者として線路設備を所有しているはずなので、保線は近鉄の仕事ということなのでしょう。


さて、駅のそばをウロウロしていたらもう17時です。
陽が長い時期なのでまだ撮影はできそうですが、あまり歩いていないので歩かねば・・ 桑名方向をめざし歩きましょう。


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養老鉄道 下野代・多度間

多度駅を発車する様子を道路橋からながめます。
スプリングポイントを渡ってク502が先頭の602Fが来ました。
これは名古屋線車両と南大阪線車両を組み合わせた編成です。

近鉄は車両形式が細かく複雑な割には、車体標準化が徹底され、パッと見で見分けがつきません(少なくとも私は・・)。
なので、このように寄せ集めでも違和感がありません。


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養老鉄道 下野代・多度間 山深い場所を走ります。

本日乗車したところ、お客さんの大半は高校生やお年寄りで、クルマを運転できない層が利用する、典型的なローカル線の様相です。
朝は知りませんが、日中を見る限り1両で十分な輸送量と感じました。

この時代まで生き伸びたのは、長年大私鉄の近鉄が運営してきたおかげでしょう。


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養老鉄道 下野代・多度間

肱江川を渡ります。ここは下路橋なので絵になりません。

通り過ぎる電車の窓から見えるお客さんは、やはり数えるほどです。
沿線に養老や多度など名所を抱えるものの、名古屋からの訪問者は、クルマ依存の土地柄に加え、養老線は大回りルートなので利用してくれません。

2017年には近鉄が完全に手を引き、公設民営(公設・第3セクター運営?)の形態に移行するとのことですが、状況はむしろ厳しさが増す方向に進みそうです。
良い活性策はないものでしょうか。


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養老鉄道 下野代・多度間

背景の多度山は、天気が良ければ頂上から濃尾平野が一望できます。
養老線も見えるはずなので、俯瞰撮影にもひかれますが、この天気では成果なしだと思うので今度にします。


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養老鉄道 下野代駅

多度駅の隣の駅まで歩きました。
1面1線の単純な駅ですが、以前は島式ホームの交換可能駅だったようです。

19時近くになり光量が落ちてきました。
もうまともな写真は撮れなくなったので、本日はこの駅までにしましょうか。


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養老鉄道 下深谷・下野代間 下野代第1号踏切

ここにも僅かですがアジサイがありました。
本日は、沿線にもっと沢山の花が咲いていると期待したものの、収穫少なしといったところです。

昨年は同じ時期に井の頭線へ、おととしは箱根登山鉄道線へアジサイの写真を撮りに行きました。

(よろしければこちらもご覧ください↓)
<井の頭線の徒歩鉄記録>
http://blogs.yahoo.co.jp/k109_tech2001/17334019.html
<箱根登山線の徒歩鉄記録>
http://blogs.yahoo.co.jp/k109_tech2001/16559593.html


養老線でも、沿線に四季に応じた花をいっぱい咲かせて、色とりどりの中を走る鉄道なんていうのをやってみたら面白いのでは。

春は菜の花・柴桜、初夏はアジサイ・サツキツツジ、夏はヒマワリ・サルビア、秋はコスモス・ヒガンバナ、冬はスイセン・サザンカ・・
花の管理は手間とお金がかかるので、サポーターを募るなど考えないと・・

これに萌えキャラのメイドさんが乗務するカフェ併設電車を走らせて、全国からお客さんを呼び寄せて・・。萌えキャラの名前は駅名から「池野ともえ」ちゃんかな?・・
誰か妄想を止めてくれ~。


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養老鉄道 下野代駅

駅横にあるお寺の参道から、通り過ぎる電車を撮影。風情ある駅前風景です。
と、よく見たら通過したのは、旧1600系復刻塗装の電車ではないですか。
バルブで流したのでさっぱりわかりませんね・・(不覚)

本日は、標準塗装の電車ばかりで、センロクもラビットも見ないなぁと思っていたら、遅い時間になり運用に入ったようです。


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養老鉄道 下野代駅

帰宅する気満々でしたが、ならばセンロクが戻ってくるまで待ちましょう。
桑名に向かって走って行ったので1時間ほどで戻ってくるはずです。


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養老鉄道 下野代駅

予想したスジに、604Fの旧1600系復刻塗装車がきました。

真っ暗なので数秒の露光時間をかけていますが、思いのほか下車する方が多く、車体が揺れたか、若干ブレが感じられます。う~む、まぁ良しとしましょう。

明るいうちに走行写真を撮りたかったです。また来る口実ができました。


ということで、20時をまわったので本当に帰宅しましょう。
次の電車で桑名駅に向かい、自宅のある名古屋へと戻ります。


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桑名駅近鉄ホームにて

もう1枚だけおまけ。
駅ホームからですが、30000系ビスタカーに遭遇。これもどこか撮影に行かねば。
宿題をいっぱい抱えた学生の気分で、帰途についたのでした。


◆この日歩いた距離・・・約7km

自宅(名古屋近郊)→1km自宅近くの某駅(東海道線)~大垣駅~(養老線)多度駅 → 0.5km多度川B→ 0.5km多度駅→ 3km肱江川B→ 1km下野代駅~(養老線)桑名駅(関西線)~自宅近くの某駅(名古屋近郊)→1km自宅

今回はここまでです。ありがとうございました。


<てっく2001近況>(追記)
ブログ更新の間隔が空いてごめんなさい。忙しさにかまけて遅れました。何度も覗いていただいた方には申し訳ありません。
_(._.)_
次の週も養老線に出向いています。マイナーな線ではありますが(地元の方には失礼)、味のある鉄道でもありますので、次回も養老線の記録をアップします。またよろしければご覧ください。