前回に続き、11月下旬の愛知環状鉄道線での徒歩鉄記録です。


愛環線の保見駅から岡崎方向に、撮影しながら歩いています。
前回ブログでは、2駅先の四郷駅を過ぎたところまで来ました。


イメージ 1
四郷駅・愛環梅坪駅間
第1籠川橋梁(L=123m)のたもとから撮影。

橋の手前まで来た時に雨が降り出し、これまでかとあきらめかけました。
でも「雨の中を駆け抜ける写真もいいな」と企み、電車を待つうち、
すぐに雨がやんでしまいました。

天気良いほうが、徒歩鉄を続けられるのでありがたいのですが、
イメージした写真が撮れず、消化不足の感が・・


イメージ 2
四郷駅・愛環梅坪間

丘陵地を堀割で線路が敷かれています。沿線は住宅が建ちますが、
畑や山林も点在し、近年になって開発された地域のようです。


イメージ 3
四郷駅・愛環梅坪間

色づいたモミジのわきを走ります。
天気は悪いながら、電車が来る寸前に陽がさしました。
露出があわせにくい天気です。


このあと、歩いていると再び雨が降ってきました。今度は強い降りです。
女子高生数名がキャーキャー言って、愛環の高架下に走っていきます。

楽しそうだなぁと見ていると、あろうことか着替え始めるではないですか。
「あのー見えるんですけど・・」と思いつつ、このまま近づくと、
カメラを持っていることもあり、誤解されて「変態鉄道マニアご用」と
新聞に載ってはたまらないので、遠回りすることにしました。
何か理不尽を感じます・・


イメージ 4
愛環梅坪駅

気をとりなおし歩き、愛環梅坪駅に到着しました。

10年ほど前に設置された駅です。
高架上に単線1面1線の配置ですが、ホームを増設できるよう、
ケタを載せる梁がすでに用意されています。

駅の北側では、地下鉄と直通運転の名鉄豊田線が交差しています。
名鉄の100系電車が通り過ぎていきました。


イメージ 5
愛環梅坪駅・新豊田駅間

愛環梅坪駅を通り過ぎ、小高い丘に登ってみました。
平芝隧道(L=354m)の坑口上にあたります。

かろうじてイチョウの木に葉が残っています。
先程までどんよりしていたのに、急に陽がさしてきました。変な天気です。
ですが、陽が傾いてきたので、部分的に陰ができて、始末におえません。


イメージ 6
愛環梅坪駅・新豊田駅間

ひとつ前と同じ場所で、線路を真下に見下ろせる場所からもう1枚。
葉の落ちた枝が写りこんでいますが、桜でしょうか。
春先には、花の下を走る風景も撮影できそうです。


この場所は、すぐ横にお寺や公園があるので、撮影していると、
「何を写しているんですか?」と、3名の方に尋ねられました。
「愛環を撮っているんですよ」と答えると、「へーっ」と言った感じで、
ついでにスマホで車両のいない線路を撮って去られます。

多数のテツが訪れる有名撮影地では、カメラを構えていても、
「またいるぞ」といった様子で、あまり気にしてもらえませんが、
ここで撮影するテツは、稀ということなんでしょう。


イメージ 7
愛環梅坪駅・新豊田駅間

平芝隧道を抜けた市道跨線橋わきから撮影。
新豊田駅方向をのぞみます。

16時になり、夕暮れの雰囲気になってきました。


イメージ 8
愛環梅坪駅・新豊田駅間

ひとつ前の写真と同じ場所で撮影。
ここは、新豊田駅から1kmほどの場所です。
さすが豊田市の中心地に近づき、大きな建物が目立ちます。


イメージ 9
新豊田駅に到着。
駅施設を覆う大きな上屋が印象的です。

撮影している場所は、愛環の新豊田駅と名鉄の豊田市駅をつなぐ、
ペデストリアンデッキ(歩道橋)の上からです。
写真の反対側に名鉄の駅があり、その間にはデパートもあります。


ただ、土曜16時半ころの様子ですが、人通りはまばらです。
市の中心地なので、もっと賑わっていてもよさそうなものですが。

でも歩道橋下の道路は、クルマの通行量がかなり多いですし、
少し歩くと、デパートの駐車場にはクルマの列ができています。

さすが車の町だけあって、街中でも鉄道やバスに頼ることは少なく、
クルマでお店に乗りつけ、そのままクルマで帰る地方都市の図式です。
その分、街に人が歩かないんですよね。

まぁこれは、名古屋も近い状況でして、東京・大阪とは明らかに違います。


イメージ 10
新豊田駅・新上挙母駅間

新豊田駅から1km弱歩いた、小高い丘の上から撮影。
新上挙母駅方向をのぞみます。

次の駅は「新上挙母駅」。「しんうわごろも駅」と読みます。
知らないと読めない駅名だと思いますが、由緒ある名前でもあります。
何を隠そう、「豊田市」はその昔「挙母市」(ころも市)と名乗り、
「挙母」こそこのあたりの古来の地名です。


イメージ 11
新豊田駅・新上挙母駅間

ひとつ前の写真と同じ場所で、こんどは新豊田駅方向をのぞみます。
17時近くになり、どんどん暗くなってきました。

やってきたのはロングシート2両編成ですが、この時間帯の乗車率は
どうかなと思い、窓越しに見ると、立っているお客さんはいないようです。


イメージ 12
新豊田駅・新上挙母駅間

前の写真の線路をはさんだ反対側に移動して撮影です。
こちらの電車は混んでいるようですね。

日没時刻をとうに過ぎ、すっかり夜の雰囲気です。
それでも走行写真を撮れるのは、デジタルのおかげです。


さて、線路の向こうに美術館があります。
実は知人からもらった美術館の招待券があるので、
時間があれば立ち寄ろうと思いましたが、
撮影に熱するうち閉館時間になりました。
たぶんこうなると予想してましたが・・


イメージ 13
新豊田駅にて

暗くなったので撮影を終え、新豊田駅に戻りました。
下り高蔵寺方面のホームから、上り岡崎行きを見ます。

岡崎から、ここ新豊田までは1976年(昭和51年)に、国鉄岡多線として
開業した経緯があります。
下りホームは国鉄時代に作られたもの。一方、岡崎行きが停まるホームは、
愛環転換で作られたもの。
下りホームが10両対応に対し、上りホームは4両対応です。

話は飛びますが、中央西線で使われた103系の行き先方向幕に、国鉄時代、
「新豊田」が入っていたのを思い出します。使われることなく終わりました。


イメージ 14
新豊田駅にて

高蔵寺行きがやって来ました。この電車で帰途に着きます。

見ていると結構乗る人がいるではないですか。仕事帰りの感じの方が多いです。
通勤通学時間帯は、岡崎駅や高蔵寺駅でも多数の乗降を目にしますので、
あとは日中の時間帯における、お買い物に出歩く需要をいかに取り込むかが
課題でしょうが、これは難しいですね。

こんど、朝時間帯に運行の「シャトル」号の様子も覗いてみようと思います。



◆この日歩いた距離・・・約13km ※前回ブログの行程含む

自宅(名古屋近郊)→1km自宅近くの某駅・高蔵寺駅(愛環線)~保見駅→0.5km保見T→2.5km貝津駅→2.5km四郷駅→1km第1籠川B→1km京町地区→0.5km愛環梅坪駅→0.5km平芝T→0.5km平芝Bo→2km豊田市美術館→1km新豊田駅~(愛環線)高蔵寺駅・自宅近くの某駅(名古屋近郊)→1km自宅


今回はここまでです。ありがとうございました。