前回に続き、9月上旬の長崎本線での徒歩鉄記録です。


遅い夏休みを利用して、名古屋を離れ九州に来ています。
昨日は、長与線の大草~喜々津間で撮影を終え(=前回ブログ)、
2日めの本日は、肥前大浦~多良間で撮影です。

早朝に、宿泊先の長崎から肥前大浦まで列車で移動します。
普通列車で1時間20分ほどです。


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肥前大浦駅に到着。
JR九州の普通用汎用車、817系です。

県をまたぎ長崎県から佐賀県に入りました。
これから、隣駅の多良駅(たら)まで撮影しながら歩きます。
隣といっても駅間は8kmほどあります。

のんびり行きましょう・・と言いたいのですが、
夜の飛行機で名古屋に帰るため、これから向かう多良駅には、
15時過ぎには着いていないといけません。

まだ、朝の8時半過ぎですが、時間を気にしつつの1日になりそうです。


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長崎本線 肥前大浦・里信号場 間
特急「かもめ」885系

肥前大浦駅から500m程歩き、大浦漁港にきました。汐の香りが漂います。
入り江に沿ってR250mのカーブを曲がり、
白い885系が広江橋梁(L=82m)を渡ります。


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長崎本線 肥前大浦・里信号場 間
白浜海水浴場わきにて 885系

先頭車に福山雅治さんの画像が掲げられた、「福が来た」編成です。

8月末に、福山さんが出身地長崎でコンサートを開催したそうで、
それにちなみ、JR九州もキャンペーンを行いました。
長崎駅では「おかえりなさい福山さん」という横断幕も見かけました。

昨日は撮影途中に、福山さんのファン女性に出会いましたが、すごい人気ですね。
(詳しいことは前回ブログ参照)


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長崎本線 肥前大浦・里信号場 間
白浜海水浴場わきにて 特急「かもめ」787系

国道からミカン畑の農道におりて撮影です。
ひとつ前の写真と同じ場所を走る様子ですが、写す角度で雰囲気が違います。

長崎本線はほとんどが単線です。
そして、有明海沿いを走る肥前大浦と多良の間は、
R250mのカーブが右に左に続く、厳しい線形の区間です。


この場所では、以前も撮影したことがあります。
20年ほど前の古い写真でごめんなさい↓
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長崎本線 肥前大浦・里信号場

「かもめ」に783系が大活躍していた頃です。
現在このあたりでは、783系は見られなくなりました。

背景も雰囲気が違います。
この頃は、海水浴場の公園が整備されておらず、自然の海岸風景でした。


現代に戻します。

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長崎本線 肥前大浦・里信号場 間 885系

ここの右手に里信号場があり、上下列車の交換が見られることもあります。

入江の地形に沿って、U字形に線路が敷かれた場所です。
海を挟んで反対側の線路がよく見えるので、
列車に乗っていると不思議な感じがする区間です。


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長崎本線 里信号場・多良 間
里隧道を出て築堤を走る「かもめ」787系

ここは、トンネル横から反対向きを写すこともできますが、
線路横の建物が、結構目ざわりなので、こちらにしました。


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長崎本線 里信号場・多良 間
波瀬浦川橋梁(L=90m)を渡る885系

実はここ、大好きな場所なんです。
「波瀬の浦」という入り江をまたぎ、線路が敷かれている場所です。

今回、この区間を歩いたのは、ここに来たかったからです。


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長崎本線 里信号場・多良 間
同じく波瀬浦川橋梁を渡る885系

こんどは反対側から橋を見てみました。
第一波瀬浦隧道を出ると、すぐに橋梁を渡ります。
橋梁名は「川」となっていますが、実際は海の入り江です。


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長崎本線 里信号場・多良 間

その「波瀬の浦」の入り江を見おろす場所からです。

ちょうど、817系普通列車がやってきました。
このあたりは、30分ごとに特急が行きかいますが、
普通は1日に数本のみ。日中は4~5時間も間隔が空きます。

1本乗り遅れると「遅刻」どころでなく、半日お休みになってしまいます。
もしルーズな私がここに暮らしたら、学校も仕事もすぐにクビになるのでは・・


さて、ここでも20年ほど前に撮影しています。再び古い写真でごめんなさい。↓
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長崎本線 里信号場・多良 間
入り江の奥から望む485系の赤い「かもめ」

「波瀬の浦」の入り江をぐるりと囲んで、家々が連なります。
国道は、線路よりもさらに海側に橋がかかり、通り過ぎるので、
入り江沿いの波瀬集落には、クルマがほとんど入ってきません。

有明海のおだやかな海とともに、静かな落ち着いた様子が、
とても好ましく感じる場所です。
そして今回も、前とほとんど変わらず残っていてくれました。


さらに古い写真をもう1枚↓
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長崎本線 里信号場・多良 間

波瀬浦川橋梁を渡る783系の「かもめ」です。
4つ上の写真と同じ場所からです。

正面の山にはミカン畑が広がります。
当時は、山頂まで行けば、入り江をきれいに俯瞰できたので、
今回も行ってみたのですが、山麓の木が伸びて見通しが悪くなっていました。
以前、フィルム切れで撮影できずなので、今回こそと思ったのですが、残念です。


現代の写真に戻ります。

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長崎本線 里信号場・多良 間
海岸沿いを885系が走ります。

ミカン畑の山を登り、農道を海側に歩いたら見通せる場所がありました。
ここはクルマでは来れません。

写真では、線路に沿って海側に国道が走りますが、
以前、国道は山側のガケの中腹を通り、海側に道路はなかったと思います。


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長崎本線 里信号場・多良 間

多良駅が近づき、太良の小さな街並みが見えてきました。
そうなんです。駅名は「多良」ですが、町の名前は「太良」。
読み方は同じ「たら」とは言え、ややこしい。・・・


ここで撮った20年ほど前の写真を、また出します↓
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長崎本線 里信号場・多良 間
ブルートレイン「あかつき」(京都~長崎)です。


たぶん、1つ上の写真の885系が走る場所と同じ位置を、
側面から写したものです。

山に広がるミカン畑のどこかからですが、今回この場所が見つかりません。
木が伸びて見えなくなったのだと思います。


もとに戻します。

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多良駅駅舎

多良駅に到着しました。

時刻は15時前。乗車する列車に間に合いました。
というより暑さに負けて、最後は早く駅に着きたい一心で歩いていました。

小さな駅ですが、業務委託駅で出札窓口があります。
調べると、1日利用者は300人に満たない数です。
太良町の玄関ということで、有人駅の扱いになっているのでしょうか。

以前は駅前には多くの商店があり、食料を調達した覚えがありますが、
今回はお店の数も少なく、寂しさを感じます。


さて、本日の徒歩鉄はこれでおしまい。
多良駅から普通列車で諫早へ向かいますが、あらわれたのは415系↓
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諫早に向かう途中の小長井駅にて
クハ411-206ほか4両

特急と交換待ちの間にホームにおりて撮影しました。
この小長井駅は、線路のすぐ下まで海がせまる駅です。

それにしても、今回これの走行写真を撮りたかったものです。
チャンスがなくて「残念!」(ギター侍風に←古い)


このあとは、長崎(大村)空港へ向かうために、大村線大村駅で下車。
駅から空港までは4kmほどです。
飛行機まで時間があるので、歩いてたどりつきました。

長崎空港は海上にある空港であるものの、連絡橋には歩道もあり、歩いて渡れるのがうれしいです。
中部空港も歩いて渡れるといいのになぁ。



◆この日歩いた距離・・・約15km

宿泊先→0.5km長崎駅~(長崎本線)肥前大浦駅→0.5km大浦港(撮影)→1km白浜海水浴場(撮影)→2.5km里地区(撮影)→1km里T(撮影)→1km波瀬地区(撮影)→2km糸岐地区(撮影)→2km多良駅~(長崎本線・大村線)大村駅→4km長崎空港~(空路)中部国際空港・中部国際空港駅(名鉄)~自宅近くの某駅→1km自宅
(JR線は18きっぷ利用)


<てっく2001近況>
九州から帰ったのち、さらに四国にも行きました。
どうかしたのかと言われそうですが、遅い夏休み+代休をフル活用です。
その後の休日は、家人の手前、家の手伝いにいそしみ、おとなしくしていますが、鉄分不足につき、そろそろ近場で、徒歩鉄再開したいところです。
次回ブログは、四国の徒歩鉄記録をアップしますので、
よろしければ、またご覧ください。


今回はここまでです。ありがとうございました。