前回に続き、8月下旬の北海道での徒歩鉄記録です。


滞在3日間のうち、1日めの銭函周辺と札幌市電での撮影と、
2日めの富良野線での撮影を終え、最終日になりました。


本日は、千歳線の新札幌から北広島まで歩き、撮影するつもりです。

特に何度も撮影を失敗してきた、寝台特急「カシオペア」を撮ることが、
最大のミッションでもあります。


「北海道でカシオペア撮るなら、もっと良い撮影地があるだろう」という声も
あるかと思いますが、限られた時間と、何より徒歩移動という制約の中で、
見いだした場所です。


では、宿泊先近くの札幌駅から新札幌駅に移動。


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新札幌駅にて下車

733系はデッキなしのロングシート車。
このまま名古屋都市圏に持ってきても、使えそうな車体構造ですが、
マイナス20度近くまで下がる厳冬期は、どうしているのでしょうか。

ドアを半自動扱いにしても、車内の保温性が心配になります。



では、新札幌駅から徒歩鉄のスタートです。

新札幌駅周辺は札幌副都心に位置づけられています。
地下鉄が通り、大きな商業施設もたくさんあります。
名古屋の藤が丘あたりを歩いている感じ。


20分ほど歩き、最初の撮影地に到着。


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千歳線 新札幌・上野幌 間

札幌行「スーパーおおぞら」283系DCがきました。

この先の新札幌駅は特急停車なので、ややスピードをゆるめて通りすぎます。


この場所、森林の中を走る北海道らしい雰囲気を、お手軽に得られます。

しかし南向きの撮影となり、日中は逆光なので、曇りの日限定の撮影地です。
本日は幸いにも薄日で、もってこいです。


ちなみに、この場所で反対側を向くとこんな感じ↓

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千歳線 新札幌・上野幌 間

快速エアポート新千歳空港行721系がきました。

R1000mのカーブが1km以上続き、カーブの向こうに新札幌駅があります。
こちら側は晴天時、順光ですが、背景が街の雰囲気です。


なお、この場所、狭くて定員は1~2名。
閑静な住宅地沿いですので、騒いだりクルマで乗り付けるのはダメです。


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千歳線 新札幌・上野幌 間

DF200が牽く貨物がきました。

10‰下り勾配で来て、10‰上り勾配に切り替わる地点でもあります。

上り勾配に備えてエンジンを吹かし、盛大に排気を立ち上げて通過。
少しサービスしてくれたのかも・・


で、いよいよ寝台特急「カシオペア」がくる時刻が近づきます。


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千歳線 新札幌・上野幌 間

何とか、それらしく撮れました!! 来た甲斐がありました。
でも、小さく写る快速電車が、被るのではと一瞬ドキドキしましたが・・


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千歳線 新札幌・上野幌 間

後部側からも、編成全部が入りました。

新札幌で撮ったと、すぐにわかる写真です。
あっ、そうそう。新札幌は特急停車駅ですが、カシオペアは停車しません。


めあてのカシオペアを無事撮れて、ホッとしました。
もう少しここで撮影していきましょう。


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千歳線 新札幌・上野幌 間

札幌行「スーパーとかち」261系DCがきました。

実は恥ずかしながら、北海道の特急用気動車両のスペックを知りません。

5つほど上に出した「おおぞら」283系も、青い前面とステンレス車体が
似ているので、はっきりした違いがわかりません。
まったくの勉強不足です・・



さて、この場所での撮影はそろそろ切り上げましょう。
次に、上野幌駅と北広島駅のほぼ中間地点にあたる場所をめざし歩きます。

新札幌駅から次の上野幌駅までは、駅間4k884m、
さらに上野幌駅から北広島駅までは、駅間8k300mあります。


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千歳線の線路に沿って、自転車道が北広島駅まで続くので、そこを歩きます。

この道路、千歳線を複線化する前の旧線路跡とのこと。
どうりで勾配もカーブも、道路としては緩やかなわけです。

きれいに整備され、自転車はもちろん、散策やジョギングの方が行きかいます。

森の中の道なので、キツネやリスの姿も見ました。
でもクマは出ないでね。(こんな所には出ないのでしょうか)


1時間30分ほど歩き、目的地に到着。


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千歳線 上野幌・北広島 間

721系がきました。
千歳線をまたぐ道路橋から撮影です。


前から来たかった場所でしたが、駅から遠く踏ん切りつかずにいました。

数年前に自転車道ができて、徒歩でアプローチしやすくなったので、
今回トライした次第です。


反対側はこのようになります↓

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千歳線 上野幌・北広島 間

特急「北斗」183系DCがきました。

国鉄時代の車両ががんばっています。
もっとも、特急「オホーツク」には、今でも183系初期型が活躍していますが。


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千歳線 上野幌・北広島 間

DF200の貨物がきました。
1両で編成を牽引する姿に、力強さを感じます。


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千歳線 上野幌・北広島 間

「スーパーおおぞら」がきました。

道路橋から撮影ですが、幅4mほどしかない橋で、
クルマは橋の手前で譲り合って通行しなければなりません。
もちろん歩道など無く、クルマを気にしながらの撮影です。

ひっきりなしにクルマが行き来し、大型車が通ると橋が揺れ怖いこと。
広幅員の橋に架け替えた方がよいのでは。



さて、時間が押してきたので、この場所はこれで終了。
北広島駅に向かいましょう。


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途中の 西の里信号場にて

特急「北斗」183系DCがきました。


そういえば、183系DC初期形は、国鉄時代こんな塗装でした↓

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札幌駅(この写真のみ2007年撮影)

期限限定のリバイバル塗色の車両です。

登場時の国鉄標準の特急色に塗られましたが、
角ばった車体にはチグハグな感じで、初めから似合っていませんでした。


もとに戻しましょう。


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千歳線 西の里信号場

721系は登場後、年数が経ちましたが、
丸みを帯びたおっとりした顔が好ましい車両です。


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千歳線 西の里信号場

最新の733系は、ややいかめしい表情ですが、
洗練された雰囲気が好きな車両です。


現在、普通・快速に使用する通勤近郊型車両ラインナップは、
国鉄時代の711系から進化して、完全に都会の電車です。


その711系↓

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札幌駅(この写真は2007年撮影)

711系末期の姿です。
デッキ付き2ドア、ボックスシートで、車内は客車そのものでした。

また二重窓が、いかにも極寒の地の電車という雰囲気を醸し出していました。


古い写真を見ていたら、こんなのも出てきました。↓

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千歳線 南千歳・美々 間(2007年撮影)

新千歳空港から見えた、寝台特急「北斗星」


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札幌駅(2007年撮影)

道内で「北斗星」の走行風景を撮影する機会がないまま、
列車が無くなってしまい残念です。

「また今度」「次の機会に」と思っているうち、チャンスを逸することが多いので、
何でもその時に撮っておかないと・・ということを身にしみて感じます。


さて、今回の写真はこれまで。
北広島駅にたどりつき、電車で新千歳空港駅へ。
飛行機で名古屋への帰路につきました。


※後半は、思い出写真のオンパレードになってしまい、失礼いたしました。



◆この日歩いた距離・・・約15km

宿泊先→0.5km札幌駅~(千歳線)新札幌駅→2km青葉町(撮影)→2km上野幌駅→4km西の里跨線橋Bo(撮影)→1.5km西の里信号場(撮影)→4km北広島駅~(千歳線)新千歳空港駅・新千歳空港~(空路)中部国際空港・中部国際空港駅(名鉄)~自宅近くの某駅→1km自宅
(JR線は18きっぷ利用)


今回はここまでです。ありがとうございました。