発達障害の子に合う教材を考えたとき、
 

「うちの子に、できるのかな……」
 

と不安になる親御さんは多いと思います。

私の長女は、重度の知的障害を伴う自閉症です。
 

3歳1ヶ月で診断を受けたとき、医師から「これからの親の関わり方で、改善も悪化もする」と言われました。
 

その言葉をきっかけに、わが家は家庭での学習・療育に向き合ってきました。

今日は、教材選びで悩んでいる方に向けて、わが家の体験を少しだけお話しします。

■ わが家は、「紙教材」から始めました

わが家が最初に選んだのは、紙教材の「ポピー」でした。

理由はシンプルで、娘がもともとシール貼りやパズルなど、「手を使う作業」に集中できるようになっていたからです。

タブレットという選択肢もあったかと思いますが、いきなりタブレットを与えるより、すでに楽しめていた作業の延長で学びに入るほうが娘には自然でした。

■ 続いた理由は「教材がすごい」より「レベルが合っていた」こと

正直に言うと、ポピーが続いた一番の理由は、教材が画期的だったというわけではありません。

娘の発達段階に、内容のレベルが合っていたからです。

難しすぎず、簡単すぎず、「これならできる」が並んでいたこと。
そして1回10〜15分、親が横についてなら取り組めたこと。

どんなに評判のいい教材でも、レベルが合っていなければ続きません。
これは、家庭学習を続けてきて一番強く感じたことです。

■ 教材選びで、私が大事だと思う3つのこと

① 子どもの発達段階に合っているか
 → 学年ではなく「今できること」で選ぶ

② 親が10〜15分、横につけるか
 → 多くの子は、最初は自走できません

③ 嫌がったときに、やめられる設計か
 → 「合わなければ変えればいい」気軽さが大事

この3つがズレていると、人気教材でも続かないと感じています。

■ 教材の前に、「座れる環境」が必要な子もいます

ちなみにわが家では、療育の学習場面で娘が姿勢を保てなかったとき、
椅子を「背もたれのないもの」に変えてもらっただけで、
ぐっと集中できるようになったことがありました。

教材選びの前に、座る環境や刺激の調整が必要な子もいる。
これも、ぜひ頭の片隅に置いておいてほしいです。

■ 詳しい比較表と選び方は、本体ブログにまとめました

「うちの子に合う教材を、もう少し具体的に知りたい」
という方に向けて、

・発達障害児向けの教材の選び方(5つの軸)
・未就学〜小学生向けのおすすめ教材5選
・無料体験で必ず見るべきポイント

を、以下のブログで詳しくまとめています。

 

 

▼ 発達障害児向け通信教育・タブレット学習の選び方はこちら

 

 


教材は、子どもを伸ばす魔法ではなく、
家庭で「できた!」を作るための道具だと思っています。

焦らず、お子さんなりのペースで。
同じように悩んでいる方の、ヒントになればうれしいです。

▼ おすすめ教材と、無料体験で見るポイントはこちらで確認できます

 

 

◆ 児発と放デイは、同じではなかった

これが、卒業して半年くらいで強く感じたことです。

児童発達支援は、療育的な活動が前提のサービスでした。

個別課題、粗大運動、手先課題、絵カードでのやりとり、生活スキル……
うちの娘の場合、療育機関や発達センターで、こうした活動を組み合わせて受けてきました。

「放デイもその延長」

 

そう思っていた時期もありました。

でも、違ったんです。

放デイは、事業所によって支援内容が本当にバラバラでした。


◆ 「預かってくれるか」ではなく「何をしてくれるか」を見る

見学に行くと、よくわかります。

ある事業所は、子どもたちが自由に過ごす雰囲気が中心。


ある事業所は、毎日プログラムが決まっていて、机上課題と運動を組み合わせている。


ある事業所は、SSTや言語訓練を取り入れている。

どれが正解というわけではありません。


共働き家庭で「預かり中心」のニーズが強い家もあれば、わが家のように「療育的な活動を継続したい」家もある。

大切なのは、自分の家庭が放デイに何を求めているかを、見学前にはっきりさせておくこと。

わが家の場合は、

・体を動かす活動があること
・手先を使う机上課題があること
・個別支援計画が娘の課題に合っていること

この3つを重視しました。


◆ 早めに探しておいてよかった

年長の前半から、複数の放デイを見学しました。

実際に見ないとわからないことが、本当にたくさんありました。

雰囲気、スタッフの関わり方、子どもたちの様子、活動内容、送迎の有無、契約の流れ……

もしこれを卒業ギリギリで始めていたら、たぶん「とりあえず空いているところに入る」しかなかったと思います。

時間に余裕があったから、複数比較して、娘に合う事業所を選ぶことができました。


◆ 児発を卒業しても、支援は続いていく

「療育卒業」というと、なんだか終わりみたいに聞こえるけれど、実際には終わりじゃありません。

支援の形が変わるだけ。

学校では特別支援学級でなぞり書きや机上学習。
放デイでは粗大運動と手先課題。
家庭では書字の練習やウォーキング。

名前は変わったけど、支援自体はちゃんと続いています。

そして、卒業してから1年半が経った今、娘は自分の名前をひらがなで書けるようになりました。
箸も使えるようになりました。
トイレの間隔も2時間半くらいまで伸びました。

療育を卒業しても、子どもの成長は止まりませんでした。


◆ 詳しい判断基準とチェックリストは以下のブログへ

「療育卒業のタイミングはいつなのか」
「卒業前に何を準備すればいいのか」
「放デイ見学のチェックリスト」

このあたりは、以下のブログでもっと詳しく整理しています。

 


同じように「療育を卒業して大丈夫だろうか」「放デイってどう選べばいいんだろう」と悩んでいる方の、参考になればうれしいです。

療育に行く意味が、分からなくなった日がありました。

うちの娘は、重度の知的障害を伴う自閉症です。

2歳から療育に通っているのに、なかなか変化が見えなくて。

送り迎えをしながら、「これ、本当に意味あるのかな」と、何度もため息をついていました。

通い始めの頃なんて、娘は活動に全然参加できなくて、部屋の隅で泣いてばかり。

周りの子が楽しそうにしているのを見ると、胸がチクっとして。

「うちの子だけ何も変わらない」って、本気でやめようか迷った時期がありました。

でも、今になって思うんです。

娘が変わらなかったんじゃなくて、私が見ている場所がズレていたんだなって。

私はずっと、娘を「周りの子」と比べていました。

あの子は話せる、あの子は座っていられる。

そうやって他人と比べていたら、娘がどれだけ小さな一歩を進めても、ぜんぜん気づけませんでした。

本当は、ちゃんと成長していたんです。

最初は泣いてばかりだったのが、泣かずにその場にいられるようになった。

それだけでも、娘にとっては大きな一歩だったのに。

やめようと思ったとき、私がまずやったのは、先生に正直に相談することでした。

「今の支援、合っていない気がするんです」って。

そうしたら、目標を見直してくれたり、家でできることを教えてくれたり。

療育の場で困っていたことも、園で効果のあった工夫を共有したら、椅子を変えてもらえて娘の集中力が戻ったり。

施設に任せきりにするんじゃなくて、家庭・園・療育で一緒に考える。

それを始めてから、娘の成長が少しずつ見えるようになりました。

結局、わが家はすぐに辞めませんでした。

代わりに、「何のために通っているのか(目的)」「うちの子に合っているか(相性)」「家でも同じ関わりができているか(家庭連携)」を、一つずつ見直したんです。

療育って、続けるか・やめるかの二択じゃないんですよね。

続ける、変える、休む、家庭で補う。子どもと家庭の状態に合わせて選んでいいんだって、今なら思えます。

あのとき迷っていた自分と同じように悩んでいる方のために、続ける・変える・休むをどう判断したらいいか、わが家の7年間の記録をもとに、以下のブログに詳しい判断表をまとめました。

よければ、読んでみてください。

 

 

長女が幼稚園年中だった頃、毎週のように夫婦で同じ会話をしていました。

「今週の療育、どっちが連れていく?」

「来週、母子通園あるけど、有給足りる?」

「送迎で午前中つぶれるから、午後リモートに変えられる?」

当時のわが家は、夫婦ともにフルタイム。

 

長女の療育は週に1〜2回、送迎は片道30〜40分かかる場所、母子通園と母子分離の両方に通っていました。

カレンダーに療育・幼稚園・仕事の予定を書き込むと、毎週どこかが必ずぶつかる。 

 

有給の残数を計算しながら、「来月もたない……」と頭を抱える日が続いていました。

そんな中、妻が第二子を妊娠しました。

嬉しかったのは本当です。

 

でも同時に、「このまま全部を続けるのは、もう物理的に無理だ」と、夫婦で正直に話し合うタイミングになりました。

結果、妻は退職することに。

そして私も、その少し後に転職して、フルリモートワークに切り替えました。

「妻が辞める」だけで終わらせず、「家族の働き方を全部設計し直す」と決めたんです。

あの頃の私たちに伝えたいのは、「もう少し早く、夫婦で全部の予定を紙に書き出してみればよかった」ということ。

療育の曜日、送迎時間、母子通園の日、職場の制度、夫婦それぞれが対応できる日。 

 

書き出してみると、「これは妻一人で抱えるものじゃない」とすぐにわかったはずでした。

同じように悩んでいるご家庭があれば、まずは紙に書き出してみてください。

 

夫婦で見て、見えるものがきっと変わります。

療育と仕事の両立で、続ける・働き方を変える・辞めるをどう判断したか、退職前に確認したこと、夫としてできたこと。

 

以下のブログに詳しくまとめています。

判断基準の表もあるので、よければご覧ください。

 

 

「放デイってずるい?」

 

ネットやSNSで、そんな声を見かけませんか?

 

放課後等デイサービス(放デイ)は、障害のある子どものための、放課後や休日の安心できる場所です。

 

でも、こんな声も聞きます。

 

「働いていない親でも使えるのは、不公平じゃない?」

「税金のムダづかいでは?」

 

学童は働く親向け、放デイは働いてなくても使える。

その違いに疑問を持つ人がいるみたいです。

 

でも、本当に「ずるい」んでしょうか?


このテーマについて、学童との違い・税金・自己負担の仕組み・実際に利用して感じたことまで、以下のブログで詳しくまとめました。

 

この記事では要点だけ書きます。

 

詳しく知りたい方は、先にこちらを読んでいただくと、より理解しやすいと思います。

 

 


放課後等デイサービスは「ずるい」?【結論:誤解です】

放課後等デイサービス(放デイ)に対する「ずるい」という批判。

その背景には制度への誤解や不公平感があります。

 

「専業主婦でも利用できるのは不公平」

「税金が使われているのに負担が少ない」

 

といった声が多く、学童保育との比較で疑問を持つ人がいるのも事実です。

 

また、障害児への特別な支援が「優遇」と捉えられ、不満を抱くケースもあります。

 

しかし、これらの批判の多くは、制度の目的や利用条件が正しく理解されていないことが原因です。

「専業主婦でも利用できるのは不公平?」という意見

「学童は共働き家庭のためのものなのに、放デイは専業主婦でも使えるのは不公平では?」という声があります。

 

確かに、学童は働く親のための制度ですが、放デイは「療育」や「発達支援」が目的であり、単なる預かりサービスではありません

 

たとえば、発達障害のある子どもは、集団生活で適応するためのスキルを学ぶ機会が必要です。

 

自宅で親が教えるには限界があり、専門的な支援が求められます。

 

そのため、親の就労状況にかかわらず利用できる仕組みになっているんです。

 

また、親が専業主婦(主夫)だからといって、育児の負担が軽いわけではありません。

 

障害児の育児は、学校や家庭のフォローが不可欠であり、親のレスパイト(休息)も必要です。

 

むしろ、家庭だけで育児を抱え込むことでストレスが増し、虐待リスクが高まるという指摘もあります。

「税金の無駄遣いでは?」という誤解

「放デイは税金で運営されているのに、利用者の自己負担が少なくてずるい」という意見もあります。

 

しかし、福祉サービスは社会全体で支え合う仕組みであり、障害児支援も例外ではありません

 

放デイの運営費用は、国や自治体が負担し、利用者の負担は世帯所得に応じて決まります。

 

高所得世帯は上限額が設定され、低所得世帯は無料になる場合も。

 

これは、障害児の育児には通常よりも多くの負担がかかるため、経済的なハードルを下げる目的があります。

 

また、放デイがなければ、親が仕事を辞めたり、十分な支援を受けられずに子どもが社会から孤立したりする可能性があります。

 

結果的に、生活保護受給世帯が増えるなど、社会全体の負担が増えることに。

 

一方、日本では放デイを活用することで、親が働き続けられる環境が整っています。 

 

つまり、短期的には税金の支出が発生しても、長期的には社会全体の負担軽減につながるんです。

なぜ放課後等デイサービスが必要とされるのか?

放デイは、単に「親が楽をするための制度」ではなく、障害児が社会で自立して生きていくための重要な支援です。

 

その必要性は、大きく分けて①子どもの発達支援、②家庭の負担軽減、③社会全体の負担減少の3つの観点から説明できます。

 

① 子どもの発達支援

 

発達障害や知的障害を持つ子どもは、日常生活のスキルやコミュニケーション能力を伸ばすために、特別な支援が必要です。

 

たとえば、療育プログラムでは、着替えや食事の練習、感情のコントロール方法などをスタッフが指導し、将来的な自立を目指します。

 

② 家庭の負担軽減

 

障害児の育児は、健常児と比べて何倍ものエネルギーが必要です。

 

たとえば、自閉症スペクトラムの子どもは予測できない行動をとることが多く、親が常に注意を払う必要が。

 

放デイを利用することで、親がリフレッシュでき、結果的に家庭内のストレス軽減にもつながります。

 

③ 社会全体の負担減少

 

放デイの支援によって、障害児が将来的に就職できる可能性が高まり、社会福祉費の削減につながります。

 

逆に、適切な支援を受けられなかった場合、大人になっても就労が難しくなり、生活保護に頼らざるを得なくなるケースが多くなります。

 

放デイは単なる「預かり場所」ではなく、障害児の未来を支える重要な役割を担っています

 

決して「ずるい」というわけではないんです。


当事者父として、ひとこと

我が家は、知的障害を伴う自閉症の長女がいて、実際に放デイを利用しています。

 

正直に言うと、放デイは助かっています。

 

でも、「通わせれば自動的に子どもが伸びる」というほど甘くもないし、事業所によって支援の質には差があるのも事実です。

 

「ずるい」と感じる人の気持ちも、いきなり否定するのは違うと思っています。

 

ただ、制度の中身を知ると、印象はかなり変わるはずです。


学童との具体的な違い、自己負担の月額上限額(4,600円/37,200円など)、こども家庭庁ガイドラインに書かれているレスパイトの位置づけ、そして当事者から見た「助かる部分」と「楽ではない部分」については、以下のブログで完全版を書いています。