独り寂しく歩く帰り道
都会から帰り来る人波に逆らい
地下鉄終点駅から
誰も乗って無い車内へ
都心に向かう
我がアジトは雨に降られたようだ
地上へ出てみる
あぁ 腹減ってる？
寒いな 鍋焼きうどん喰いたいな
ちぃ 食券かぁ 天ぷら鍋焼きうどん定食
カウンターで店員に注文を確認され待つ
すみません うどん切れました
うどんの口がぁ
他の物にしますか？
それとも そばならご用意出来ます
負け犬 鍋焼きうどんは知ってるが
鍋焼きそばは知らない❗
見せてもらおうか
鍋焼きそばとやら言う奴を
うどんより 熱い
火傷すんぞぉ
だから鍋焼きそばって無いんじゃ
地下に戻り
お姉さんとにらめっこしてても
つまらない
自販機で缶コーヒーを買い
飲んでると
レイチャールズ風の外人さん
俺の飲んでるコーヒー指さし
広げた手のひらいっぱいの小銭
必要な小銭を取り
投入する
負け犬は 日本語で
冷たいの
温かいのと
親切で言ったつもりだが
どうも冷たいのが飲みたかったようで
出てきた缶コーヒー握り
HOTって一言
笑って飲んでた
遥か昔を思い出す
オーストラリアで似たような事してたな
レジで手のひらいっぱいのコインをだし
取ってもらってたなぁ
あぁまた海外いきたいなぁ
的な話しをしたつもりだが
通じたかなぁ？
負け犬手を降り
退散しました