彼のマンションに泊まった次の週の土曜日、両家の顔合わせが決まった。

当日お昼前に彼と彼母、仲人さんが実家にやって来た。手にはメロンと果物、お酒を持ってきていた。両親はそれらを受け取り私も揃って和室で一旦挨拶をした。

私は少し緊張していた。彼はもっとだろう…

私は席を立ちお茶の準備をしに行った。


部屋に戻ると何やら和やかな雰囲気。
母が、彼が結婚させて下さいと言っていたよと。

えっ、本人不在中に言ったの??ビックリだ。

そして、指輪をひとつ彼母ご差し出した。
少し霞んだルビーの指輪。石の横は小さなダイヤがついてる。とても綺麗だったが、どうみても50代くらいの年代に似合いそうなデザインだ。
婚約指輪?でしょうね。

それでも気持ち半分は嬉しかった。内心、ダイヤの指輪がよかったなと期待はしてたが…てかいつの間に準備していたんだ?指輪自分で選びたかったなぁ…なんて贅沢な悩みなのだろうか(今考えるとそこから彼母のやり方が見えていました…冷静さを失うと本当ダメですよね)

お昼は近所の古料亭へ。
お祝い事があるとうちの家族がよく利用させてもらってるお店だ。彼たちは豪華な料理を美味しそうにいただいていた。

おしゃべり上手な彼母は、空気を和やかな雰囲気にしてくれた。彼も彼母につられてよく喋っていた。うちの両親は自営業している割にはそんなに話上手ではないので、何となく助かった。

その中、これからのことが話し合われた。
正式な婚約式は省きましょうとか、結納品も無しにしましょうとか、結婚式は彼母が式はしなくて自分たちだけで海外ウェディングとかでいいんちゃう?とか冗談混じりで話ししていた。

その時、父の顔が少し濁ったような気がした。

食事が済んで、彼たちを駅まで送った。

家に帰ると両親か何やら話している。
母はすぐさま仲人に連絡した。
内容は、大事な長女を嫁に出すのに結納金もなしなのは納得できない。それはちゃんと準備していただきたいと。結婚式もきちんとすること。
↑今後、結納金については離婚調停時に争いになってくる。

すぐさま仲人が彼母に連絡を取った。



結婚するまでまだまだ道のりはあります。
気長に書いていこうと思います!










可愛いし暖かそうで重宝してます💖
部屋がスッキリしました❣️