理学的所見(身体診察)や問診では、大まかにスポーツ復帰時期が予測できるよう。

1)受傷から最も強かった痛みがVAS(visual analogue scale)で6以上
2)日常生活でシビアな痛みが3日以上続く
3)受傷時に切れるような音がした
4)皮下出血(あざ)
5)左右で、15°以上の可動域制限がある(下肢伸展挙上:SLR)

特に1と2が反映するようで、これらの項目に該当すると40日以上復帰にかかることが多い。

また、MRIやエコーの画像診断で、損傷の範囲や高さなどを基に
ある程度復帰までの時間予測が可能なため、Drの診察は必須。


リハビリテーションプログラムは、3つのphaseに分けるとわかりやすい。

Phase1
:・避けること;ハムストリングスのストレッチや抵抗運動(重りを使った筋トレなど)
     ・アイシング;2,3回/日
     ・運動;等尺性収縮(骨盤・体幹を中心に)、バランス運動、ステッピングドリル

    *痛みなく通常歩行とジョギング、50-70%の等尺性収縮が可能 ⇒Phase2へ

Phase2:・避けること;筋力低下がある場合は、最終域での強い筋収縮
     ・アイシング;運動後10-15分
     ・運動;ハムストリングスの収縮負荷を徐々に上げる。伸長位でも。
         収縮様式は、遠心性も取り入れる。しかし、自重まで。
        例えば、ブリッジウォーク(bridge walk out)
            ダイバー(the driver hamstring exercise)
            グライダー(the glider hamstring exercise)
            youtubeで英語で検索してみて下さい

    *筋力の最大収縮が痛みなく可。前方、後方へのジョギングが中等度痛みなく可
     ⇒Phase3へ

Phase3:・避けること;痛みがある運動や動作があれば、負荷を上げない。
     ・アイシング;必要あれば、運動後10-15分
     ・運動:伸長位での遠心性収縮。アジリティ、スポーツ特異的動作で負荷をup。
        例えば;・椅子を使ったブリッジ(single leg chair bridge)
             徐々に椅子を体から離していく。
            ・片脚ウィンドミル(single leg windmill)
             ダンベルをもって、徐々に負荷を上げる。
             またyoutubeで英語で検索してみて下さい

期間は、大まかにPhase1が0-4週、Phase2が2-6週、Phase3が4-8週以上
ですが、原則としては、ステップアップ基準のクリアが優先なので、期間に固執しないように

参考
Yannick G, et al:muscles Ligaments Tendon J.4(3):386-390.2014
Sherry MA,et al:Clin Sports Med.34(2):263-284.2015