・膝蓋大腿関節症(Patellofemoral pain syndorome;PFPS)
・膝の前部痛(anterior knee pain)
2015年にJOSPTから出された論文。
「Atrophy of the quadriceps is not isolated to the vastus medialis oblique in individuals with patellofemoral pain」
自分の知識では、解釈が難しかったです。
今までは、PFPSでは、
内側広筋斜頭(VMO)の筋活動の量的な低下や、活動の遅れ、萎縮に関する報告が多く、
ほぼ痛みの原因として、VMOの機能低下による膝蓋骨の動的アライメント不良が挙げられてきました。
しかも、PFPSに対する治療として、内側広筋を優先的に活動させる運動が推奨されてきました。
原因は、VMOという風に。(中殿筋を強くしましょうというのもあったり、色々)
・今回の論文は、PFPS患者の罹患側と健側、そして、健常者の大腿四頭筋のそれぞれの筋を測定
測定は、超音波画像診断(US)を用いて、筋厚を測っています。
測定の妥当性は、先行研究からの引用で、
USとMRIの筋厚の相関が、VMO=0.86、VM=0.86、VL=0.94、VI=0.37、RF=0.86
しかし、USとMRIの筋横断面積の相関では、
VM=0.20、VM=0.73、VL=0.83、VI=0.31、RF=0.88
また検者内信頼性は、級内相関で、0.96から0.98。
結果は、
・罹患側と健側:VMと全体(5つの合計)は、罹患側が優位に低下。
他の筋は、有意差なし。またVM/VL,VMO/VLの比も差なし
・罹患側と健常者:すべての項目で差なし。
考察では、
年齢や伸長、体重、利き足、性別は、対象群間でそろえているから、
それ以外の要因があるのではとのこと。
今までにも、健常者と比較して
内側広筋斜頭の選択的な萎縮はないという報告がいくつかあったようで、
それらは、両側のPFPS患者が対象
今回は、片側のPFPS患者が対象とのことで、
内側広筋斜頭の選択的な萎縮はないというのは、確実なのかな・・・
外見上、萎縮していそうなのは、もともと筋の位置的なもの?
周径でも、差はあるようだが、画像上のほうが精度は高いし・・・
萎縮の程度と筋活動は関係ありそうだが、罹患期間にもよるかも
でも、今回報告で、PFPSの運動療法の焦点が変わるかもしれない。
考察では、大腿四頭筋の全体の筋力増強は必要だが、
VMOに焦点を当てた運動は、理にかなっていないとのこと。
でも、そうなると、膝蓋骨の動的アライメントはPFPS・AKPに関係ない???
この分野はいろんな情報があり混乱する。
痛みの原因がいろいろ考えらえるため、一概には言えない気もする。
個々の症例の評価を細かくしないといけない、ということか。
参考
Giles LS, et al: J Orthop Sports phys Ther.45(8):613-619.2015
・膝の前部痛(anterior knee pain)
2015年にJOSPTから出された論文。
「Atrophy of the quadriceps is not isolated to the vastus medialis oblique in individuals with patellofemoral pain」
自分の知識では、解釈が難しかったです。
今までは、PFPSでは、
内側広筋斜頭(VMO)の筋活動の量的な低下や、活動の遅れ、萎縮に関する報告が多く、
ほぼ痛みの原因として、VMOの機能低下による膝蓋骨の動的アライメント不良が挙げられてきました。
しかも、PFPSに対する治療として、内側広筋を優先的に活動させる運動が推奨されてきました。
原因は、VMOという風に。(中殿筋を強くしましょうというのもあったり、色々)
・今回の論文は、PFPS患者の罹患側と健側、そして、健常者の大腿四頭筋のそれぞれの筋を測定
測定は、超音波画像診断(US)を用いて、筋厚を測っています。
測定の妥当性は、先行研究からの引用で、
USとMRIの筋厚の相関が、VMO=0.86、VM=0.86、VL=0.94、VI=0.37、RF=0.86
しかし、USとMRIの筋横断面積の相関では、
VM=0.20、VM=0.73、VL=0.83、VI=0.31、RF=0.88
また検者内信頼性は、級内相関で、0.96から0.98。
結果は、
・罹患側と健側:VMと全体(5つの合計)は、罹患側が優位に低下。
他の筋は、有意差なし。またVM/VL,VMO/VLの比も差なし
・罹患側と健常者:すべての項目で差なし。
考察では、
年齢や伸長、体重、利き足、性別は、対象群間でそろえているから、
それ以外の要因があるのではとのこと。
今までにも、健常者と比較して
内側広筋斜頭の選択的な萎縮はないという報告がいくつかあったようで、
それらは、両側のPFPS患者が対象
今回は、片側のPFPS患者が対象とのことで、
内側広筋斜頭の選択的な萎縮はないというのは、確実なのかな・・・
外見上、萎縮していそうなのは、もともと筋の位置的なもの?
周径でも、差はあるようだが、画像上のほうが精度は高いし・・・
萎縮の程度と筋活動は関係ありそうだが、罹患期間にもよるかも
でも、今回報告で、PFPSの運動療法の焦点が変わるかもしれない。
考察では、大腿四頭筋の全体の筋力増強は必要だが、
VMOに焦点を当てた運動は、理にかなっていないとのこと。
でも、そうなると、膝蓋骨の動的アライメントはPFPS・AKPに関係ない???
この分野はいろんな情報があり混乱する。
痛みの原因がいろいろ考えらえるため、一概には言えない気もする。
個々の症例の評価を細かくしないといけない、ということか。
参考
Giles LS, et al: J Orthop Sports phys Ther.45(8):613-619.2015