これが最後です。
1975年、夏、花組、ベルサイユのバラ。オスカル役の安奈淳さん。
私の高校もまあまあ、キャーキャー❕💖😍でした。ただ。
これより3年前から観てる私には、宝塚が遠く感じるようになりました。
この後、私は一階では見なくなりました。買えないが一番でしたが。
旧大劇場が終わるまで、2階か3階でした。「落ちてきそうなくらい」お客さんは満杯。安奈さんのオスカルはバッチリ
でした。興業として当たったのは、豪華な衣装とセット、それに安奈淳さんが扮したオスカル、それから初演でオスカルを演じ、火つけ役となった榛名由梨さんが、今度は情熱を秘めたアンドレ役。
役がピタリとハマり凄かった。
(認めます。)

言葉が悪いですが、劇団はウハウハ😅だったでしょう。

この時代、ベルサイユのバラ、と並行して凄かったのが柴田侑宏先生の作品。
実は先生は、その前から、山本周五郎作品を手掛けていました。原作さぶの白い朝、釣忍の命ある限り、そして私が毎回ベスト5に入れる、落ち葉のしらべ。
宝塚にしてはリアルで、そんなに立て込むセットでもない。音楽と歌とセリフで、きちんと進行していく、宝塚の世話物。あと、原作ちいさこべの小さな花がひらいた、原作おせんの川霧の橋。
全てが珠玉。洋物も手掛けて、バレンシアの熱い花、あかねさす紫の花、エストレリータ、エーゲ海のブルース、哀しみのコルドバ、など。これらは全てオリジナル。原作物は、アンジェリク、赤と黒、情熱のバルセロナ、ヴェネツィアの紋章、仮面のロマネスク、黒い瞳、
凱旋門など。とにかく幅が広い。
それから、娘役の配置に気を使い、必ず主役と同等の位置に女性がいる。
読み直すと、いかに今の演出家の人の配置がヘタか、解ります。
アンチベルバラ、は、柴田先生、そして早くに亡くなられたけど鴨川先生の当然の感覚として意識されていた、と思います。
そういう意味でも、ベルサイユのバラ、は当時は意義があった。

今は、あまりに時代が変わりすぎて、
ベルサイユのバラ、は、宙に浮いた感じ。
凄かった、けど。

周りの出来事に振り回されないで、このままで。だって。
女性が男性を演じる世界は、宝塚とOSKだけですから。
これだけで既に違うんですから。

しかし。
安奈さんは
お似合いでした。😄