遠い記憶…アジアの旅 | ゆる~い写真散歩

ゆる~い写真散歩

Photograph "by textile designer"

私はアジアの小さな街角を、
一人でぶらぶら歩くのが好きです。

しかし…私の旅は大概が仕事で、

空港と工場の往復だけでした。

仕事の合間に、
知らないアジアの街をぶらぶら歩いて、
古い小さなカフェを見つける事が好きです…

 

 

 

 

 

 

…ある夏の日の午前中、
ハノイ郊外の小さな町を
一人でぶらぶら歩いて、
一軒の小さなカフェを見つけました。

…思い切ってドアを開けると、
小さなカウンター席で、青年が二人で話をしています。
他に客は誰もいないようです。

…古い木の床板が壊れていたので、
底が抜けないように気を付けて、
二人掛けのテーブル席に腰を下ろしました。

狭い店内を見回すと…
雰囲気が日本の昭和の小さな喫茶店とよく似ています。
…何となく、気持ちが少しホッとします。

 

 

 





…青年が無言で、
ベトナム語のメニューを差し出しますが、
メニューを見たって解らないので…
私はアイスコーヒーを注文しました。

 

…しばらくすると、
彼が私のテーブルに来て、
ドリッパーとケトルと、

たっぷりの氷をテーブルの上に置きました。


…どうやら、
自分でハンドドリップしないといけないようです。

 

 

 





・・・氷と、シロップが一杯に入った超甘いベトナムコーヒーは、
冷たくて格別の味でした…(=^・^=)


値段は、140円位だったと思います。

30分ぐらいの…コーヒーを飲むだけの時間ですが、

今思い出すと、

キラキラした宝石のような大切な遠い記憶です…