2月23日の土曜日から25日の月曜日にかけてギリシャへ旅行にいってきました!
ところが何の嫌がらせか、ほんとにこの旅行期間だけ、地中海性気候でいつもは温暖であるはずのギリシャが記録的な寒さと暴風雨に見舞われ、旅の70パーセントぐらいが残念な結果に終わったのは言うまでもありません。
さらに皮肉なことに、普段住んでいるオランダはこの時期クッソ寒いのですが、この旅行期間ばかりはなぜか異常な暖かさに見舞われていたらしく、かたや極寒のギリシャと見事に気候が入れ替わってしまい、暖を求めて南下した意味が全くなくなるというオチも付きました。
今度日本帰ったらお祓い行こうかな(なんか取り憑かれてる?私?)
本ブログは、そんなエクストリームバッドウェザーに見舞われた、ある意味レアなギリシャの旅を綴っていきたいと思います!
まずは、ギリシャに行ってわかったいいところをあげてくよー
①物価が安い
ペットボトルの水が500ミリリットル50セントだと・・・?!
アパートメントタイプの立地のいい宿に4人で泊まって一人一晩たったの30とか40ユーロだと・・・!!??
②外食が安くてうまい
オランダだったら絶対もっと高いしまずいよ!!!!
この値段でこのクオリティのものが食べられるのは大阪人にはありがたい。
ただし、コーヒーや紅茶一杯の値段は他の料理の値段に対してそんなに安くない(まさに日本みたいな感じ)。
これはパリやオランダと違ってカフェ文化がそこまで育たなかった国だからか?
③他のヨーロッパに比べて硬水がマシな気がする
私のイメージでは、スーパー硬水で日本人死ぬのがイギリスで、まあマシかなってのが今住んでるオランダ・アイントホーフェンで、それよりももっとマシなのがギリシャ。
毎日当たり前に飲むお水が美味しいのは嬉しいね!
④タクシーのおっちゃん、ホテルスタッフ、ギリシャ人割とみんな優しい
メーター式じゃない料金事前交渉式のギリシャのタクシーだけど、空港からアテネ市内までは38ユーロと全タクシー統一価格なのでぼったくられる心配もなし。
ホテルの人も気さくで対応が丁寧でした。
とまあ始終こんな感じだったので、ギリシャはどうしてもヨーロッパの後進国感が否めない。
がめつく商売するわけでもなく、のほほんとした国民性。
出血大サービスでお客さんにいいものを提供してくれる。
こんな調子だから財政破綻したんじゃないのかと思わず突っ込みたくなります。
「ヨーロッパのお荷物国家」は伊達じゃない(失礼)。
そして今回のギリシャで一番よかったのが、新鮮な食材をふんだんに使ったギリシャ料理が堪能できたこと。
テーブルが全て埋まるほどの豪快な料理の数々に舌鼓み。
これは、googleで高評価だった「LIONDI」で撮った一枚。
こちらはかなりアタリのレストランでした。
写真奥の鮮やかなオレンジ色をした一皿は、地中海の新鮮なエビを使った濃厚ソースがたまらない至極の一品。
それから左端の「チキンギロス」というケバブに似た味付きの薄切り肉は、別添えの特製ヨーグルトソースと一緒にいただくとさっぱりとした味わいになり◎。
ギリシャでは、ヨーグルトは塩やガーリックの風味が付いたものなど、お料理のお供として存在しており、甘いヨーグルトが主流の日本人には新鮮に感じます。
また、ギリシャといえば新鮮なオリーブオイルが有名で、「ピタ」と呼ばれる平べったいパンが出てきましたが、こちらもバターの代わりにオリーブオイルをかけていただきます。
これだけボリュームがあって美味にもかかわらず、4人でたらふく食べて70ユーロもしなかった!
続いてこちらは、地元の食堂的なギリシャ料理レストラン「MARCO ASPRO ALOGO」。
海外でたこを食べる人々がいたことに感動を覚えたのは私だけか。
たこの足をグリルし、ビネガーをかけていただくだけのシンプルなものですが、これがなかなかいける。
手前はイカリングのグリルで、お酒のアテにちょうど良さそうです。
やはり海鮮料理が発達している国はいいですね。
また、ギリシャ料理ではありませんが、高級住宅街にあるこちらのカフェ。
おしゃれな店内に似つかわしい、美しくコーディネートされたエッグベネディクトが出てきました。
日本だったら単品で1000円ぐらいはしそうなこのメニューがたったの6.5ユーロ。
とことん財布に優しい国です。
料理を余すことなく堪能したので次は歴史香るエリアへ。
アクロポリスの丘にそびえ立つパルテノン神殿ですよねー。ど定番。
写真ではわかりにくいですが、この日は暴風雨の予報のくせに暴風なだけで幸いにも雨はふらなかったので、風で時折、実際に吹き飛ばされながらもしっかりこの目で拝んできました!
いにしえの空間に紛れ込んだようなこのスポットは必見です。
こちらは古代の協議場。
アクロポリスの丘のふもとに重々しく横たわっています。
共和政を強いたローマとは違い、世界初の直接民主政を実現した古代ギリシャ。
古代の民はこの椅子に腰掛け、次代のリーダーを決めたのでしょうか。
ちなみに、夏場はムスカ大佐の言葉通り人がゴミのようになるこの神殿付近ですが、この時ばかりは両手で数えられるぐらいの客入りで、風が強くて体感温度がマイナス1度であること以外は実に快適な見学だったわけです。
ゲート前もガラガラ(オンシーズンはここが人混みでやばいことになる)。
入場料もオフシーズンはありがたい半額での提供でした。
さて、アクロポリスの丘以外にもアテネ市内にはいくつかの小高い丘があることをご存知ですか?
その中でも一番有名なものがこの「リカヴィトスの丘」。
アクロポリスの丘よりも標高は高く、広大に広がるアテネ市内が一望できます。
あ!このタイミングでやっと晴れたっ!
ちなみに、登る体力がない人は真っ先にケーブルカーをオススメします。
なんでみんなあんなにささっと登っていくんだ、靴になんか付いてんのか?ゼーゼー
ついでに、古代オリンピック発祥の地も見ておきましょうか。
・・・ちょっとトラックレーンのカーブがきつくないか?
100m10秒台の選手なら遠心力ですぐにコースアウトしてしまうんじゃないかと心配した元陸上部員の私。
競技場の中には、オリンピックの歴史がわかる博物館もありました。
前回の東京五輪のポスターが右端にありますね!
2020年、いよいよ我らが日本、東京の地で五輪が開催されます。
日本人選手は一体どれほどの活躍を見せてくれるのでしょうか。
期待に胸を寄せつつ、この場を去ります。
最悪の天候の時は(いや、ギリシャでそれはほとんど無いに等しいが)、アクロポリスの丘のすぐ近くの「アクロポリス博物館」がオススメ。
貴重な古代の資料が見られるほか、空間を丸ごと利用してパルテノン神殿を再現した展示室は工夫に飛んでいます。
冬季は半額で入れる上、開館時間が長いことから、夕方着のフライトでも楽しめる貴重なスポットです。
次に、一向はアテネの国会議事堂前へ。
ここではアテネ名物、「衛兵交代式」が日曜日の11時から見れるらしいのですが、この日はなぜか12時から盛大なパレードが始まりました(冬は時間が違うのか?)。
衛兵といえば、イギリスの赤い服と縦長の特徴的な帽子をかぶったあの姿が有名ですが、ここアテネにも同じようなものがあり、独特の前進歩行スタイルが目を引きます。
だって普通に進むだけでこんなに足上げなあかんねんで。
後ろ姿はこうなってま〜す(スカートひらひら〜)。
あっという間のアテネ3日間の旅。
やはり冬季はお店やお土産物屋さんがしまっていて少し寂しいですね。
ここでは紹介できませんでしたが、「プラカ地区」という昔のギリシャの風情ある街並みを残したエリアがあって、夏はそれはそれはたくさんの観光客でにぎわうようですが、このシーズンばかりは閑古鳥がないているような状況でした。。。
それも含めてオフシーズンのギリシャは安い金額で遊びに行けるのでしょう。
<本日の駄文>
アテネのかろうじて開いていたお土産物屋さんで買ったポストカード。
実はタイトルにあるように、エーゲ海に浮かぶ真珠、サントリーニ島にも足を伸ばす予定だったのですが、不運にも、私たちを乗せた飛行機が強風で島に着陸できず、そのままアテネ空港に引き返してしてくるとう事態に見舞われました。
予約していたのが、あの悪評高きライアンエアーでしたので、一切の返金がなかったどころか、代わりのバウチャーすら発行されず、また向こうで楽しみにしていたリゾートホテル代も当日キャンセルのため丸まま取られて、もちろん予約していたサントリーニからの帰りのフライト代も共倒れの状況になり、今回はアテネ自体は楽しめたものの、かなり痛い思い出の残る旅にもなりました。
次回はもっと気候の落ち着いた時期に行って、あの青く冴え渡る空と白く美しい街並みのコントラストをぜひこの目で拝みたいなあと願うばかりです。