面白かった
今までの話数で1番かも
やはりチェンソーマンのシュールギャグは映像化すると映えまくる
なんというか、キチガイギャグというか
真面目なシナリオなのにデンジやパワーが頭のねじがぶっ飛んでるから
本人たちは普通に振る舞っているだけなのにそれがギャグになる
パワーのノーベル賞のくだりはめちゃくちゃ面白かった
久しぶりに声が出てしまうくらいに
また、コベニちゃんの演技が最高に良い
想像通りに想像以上にコベニちゃんだった
というかFGOのゴッホみたいな感じに喚いてくれるからめちゃくちゃ良い
コベニちゃんほど、かわいそうな姿が可愛く見えるキャラは他にいないという
加虐心をくすぐるような名演
120点満点くらいのあの演技でファミリーバーガーコントを映像で見てみたい
なんというか、シリアスとハードコアとコメディが同じバランスで両立する
ぐちゃぐちゃさがチェンソーマン
アキと姫野先輩の過去話とかいいよね…
あとは、これは鬼滅の刃から感じてることだけど
鬼滅の刃もチェンソーマンも辛辣に言うと作者に画力は無い
画力が無いゆえに、絵で表現しきれない部分がたくさんあるのだけど
アニメ化にあたって、音や映像でキャラクターの細やかな感情の動きや作画面での演出のバフがかかっているから
漫画から演出面が大化けしている
姫野先輩がアキが刺されて狼狽えてるシーンとかめちゃくちゃ良かった
声が付くことでこんなに変わる、という部分もあるけど
逆に漫画原作の表現が淡白すぎるからその差でグッとくる
というのもある
でも、その淡白さがチェンソーマンのウリでもあるから難しいところ
絶望も幸福も笑いも淡々と消化していくから、その平坦さに読み進めていくうえで一種の心地よさを感じる部分もある
あっさりした味付けのラーメンがチェンソーマンの漫画だけど
アニメ化にあたってお好みで魚粉調味料をかけてみたところ
漫画とは異なる趣で心に引っかかる部分が生まれてきた、ような
チェンソーマンって直接心に訴えてくるような、わかりやすい泣かせの演出
読者を泣かせよう泣かせようという風に漫画は描いてこなかった、というのが個人的感想
でも実際は心を穿ってくるような空虚さをこれでもかと叩きつけてくるシナリオの嵐
それは淡々と悲しいことを消化していくから、いわゆる鬼滅の刃のようなわかりやすいあざとすぎるほどの泣かせ、には至らないのが
漫画のチェンソーマンの感想なんだけど
もしかしたら、チェンソーマンのアニメに関しては
泣かせる部分はめちゃくちゃ泣けるように演出してくるのかもしれない
その泣かせは鬼滅の刃やワンピースのような、わかりやすいあざとさ。ではなく
リアリティ満載の大人の真理のロジックというか
なんというか自分でもどう説明したらいいかよくわからないけど
交通事故で家族が死んだ、悲しい
ではなく
国の社会保障制度の不備により家族が死んだ、悲しい
みたいな感じで理詰めで泣かせにくるような気はする