あの、天才
松井優征先生がジャンプに帰ってきた！
暗殺教室は好きでした
それ以上に、ネウロが大好きでした
もうこの漫画は約束された人気作になるのは間違いない
この人の漫画は面白い
そう脳内に刷り込まれている
たぶん最近の流れから、もうジャンプ編集内ではアニメ化も確定している
1話を見て、何より驚いたのが画力の著しい上昇
暗殺教室からさらに進化した松井優征先生
もう人気作になるのは間違いない
なにせこのお方、連載一作目からアニメ化
二作目もアニメ化
暗殺教室は世間的に大ヒット
だけどブログ主の感性的にはネウロの方が好きです
ネウロは万人ウケはしない漫画
だけれども一部の層にクリティカルする
そういう類い
そして、なにより喜ばしいのが画力の向上
松井先生はコマ割りを描く才能は鬼才
だけど画力がネウロでは追いついていなかった
暗殺教室でかなり上達したけども
若君で遂に至った
そういう印象
とにかく演出を描くのが上手い
ギミックを考慮するのが上手い
魅せるのが上手い
ネウロにて弥子の成長を描いた時計の分針秒針の演出
HAL編のパスワード解除に丸々2ページ使った魅せ方
ああ、ネウロ読みたくなってきた
読み返そう
ネウロは最高だった
特に好きなのがHAL編
あれだけ絡め手ばかりで攻めてきた犯人の動機
HAL編の春川教授の動機がもの凄く王道だった
邪道ばかりだったのにいきなり王道の右ストレートを読者に叩きつけにきた展開
HAL編ラストまでジャンプでリアルタイムで読んだ時の感動はヤバかった
もう凄いとかヤバイとかしか言えない
10年以上前の漫画だから記憶が曖昧になり、脳内で美化されているきらいは確かにある
だけどそれを差し引いてもネウロは最高だった
アニメは黒歴史だったかな
さて、若君の漫画の感想へ
演出が上手い
魅入る
兄君との蹴鞠のシーン
鞠の落下に合わせて兄君の首が斬首により落とされる演出にシームレスに繋ぐ事により
栄華を極めた平和な日常から、乱世へと墜とされ没落していく鎌倉を「上から下への凋落」として演出している
漫画ならではの演出というのはあります
ページをめくれば驚きの展開が！
視聴者の目の動きに合わせて、キャラクターを動かす事により躍動感を増す
空白、暗転により演出に一拍置く
など
これらは商業誌なら出来て当たり前
そこに作者独自の感性を乗せて描くから、漫画は美術的に読者に響くようになりますが
松井先生はこの独自の感性がヤバい
ネウロ、暗殺教室と他の漫画では見れないような描き方で「見せ場」を演出してきましたが
若君でもそれに期待です
若君1話は描写される情報量自体は多いのにすんなりと頭に入ってくるのはひとえに魅せ方が上手いんだろうな、と
今、FGOでは鎌倉イベントをしているので少年ジャンプのファン層的にFGOユーザーと被っている層は多そう
FGO鎌倉イベントの登場人物が活躍した時代は鎌倉時代最初期に至るまでの変遷期だから、若君は鎌倉時代末期？
時代はわりと離れていそう
乱世の時代になりて初めて輝く主人公の才能
その才能の発芽に主人公がときめきを感じて悦んでるのもイイ
平和な時代に生を受けた
生まれる時代を間違えて埋没していく主人公
皮肉な事に、今まで主人公が愛していた平和が崩壊することを引き金にして
主人公本来の野生がやっと目覚めたのが演出として凄く良い
背徳感の裏に灯った悦び
そして、もう今作で松井優征先生の一つの性癖を確信しました
松井先生はたぶんショタが大好きです
暗殺教室の渚きゅんに続いて、今作も主人公が中性的なショタという
ちなみに、ネウロ。暗殺教室と今までの松井先生作品はダブル主人公制の漫画を書いてきましたが
今作はそのパターンから外してきてそうではある
松井先生は「人間大好きな人外」と「普通の人間(普通とは言ってない)」のペアが大好物です
ブログ主も好きです
人間側は人外との触れ合いを通して、作品内で成長していくんですが
その過程を通して人外と主人公に固い絆が出来上がっていくのがたまらない
とりあえず、毎週追っていこうと思います
もう大ヒットは確定している約束された勝利の漫画
アニメ化もありきで企画は進行しているはず