面白い

ゆゆ様は攻略難易度Sの難攻不落のATフィールドかと思いきや、早くも心の扉を開くためのドアノブにりりは触れた段階まで進んだ感じです
銀髪セイバーもとい、川添お姉さまの死因がヒュージではなく
バーサーク状態、トランス状態のゆゆ様の刃が原因っぽいのが判明するラストあたりの回想がゾクっとしたポイント
あれはトラウマになって然るべきな感じが
トランス状態のゆゆ様にチャームを交えた際のマギの共振?で思念による会話をするシーンは良かった
刃に映るゆゆ様の口から本心が溢れるところが
新劇エヴァにより「ハリネズミのジレンマ」という心理学用語を知りましたが
それを当て嵌めるのが相応しい
川添お姉さまの口からもあったように、ゆゆ様はりりが怖かった
その純粋な瞳で自分の心を覗かれるのが怖かったから突き放した、が
突き放してトランス状態で自分の本性を晒したにも関わらず、りりは自分に向かってきた
それにより心を開いたのでしょう
2匹のハリネズミは冬の寒さをしのぐ為にお互いにすりよって温もりを得ようとする
だけど身体にはハリが付いているために触れるたびにお互いを傷つけてしまい離れては近づき
また離れては近づきを繰り返す
そうして人は適切な心の距離を測っていき落とし所を見つける生き物なんですが
りりは自分が傷つくのを恐れずにゆゆ様に近づきにいった
一気にATフィールドが解けたように見えますが、それをそのまま受け取っていいものかどうか
というのも、個人的にゆゆ様はもっとややこしくてめんどくさくてヤバイ系のヒロインだと感じており
3話ラストのようなゆゆ様とりりの関係に落ち着くまでは2〜3話はかかるだろうと踏んでいた
調子良くスムーズに親密度アップイベントが進み、4話では早くも一柳隊が出来上がるらしい
テンポよくシナリオが進む反面、違和感を感じなくもない
たぶん気のせいだけども
1話目から感じてますが、シャフト独特のセリフ回しやキャラクターの行動、感情の機微の描き方に好感が持てます
オリジナル作品ならではの演出に深みや厚みを持たせる事のできる部分が凄くいい
目の動き、手の動きなどに特に気を使っている
ワンカットしか映らないシーンに沢山の情報を載せるアニメは設定が作り込まれているアニメの証拠ですね
情報量が多いのも繰り返し視聴する度に新しい発見が出来て楽しめる
3話まで見た上で唯一欠点を挙げるとすると、シャフトは美術センスが特有の為に演出のわかりづらさを感じる部分
セリフ回しも含みが多いモノが多く
それ自体は作品に厚みが生じる結果になっていいんだけども
少し引っかかるのが戦闘シーンが一部、何をやっているかわからないシーンもある
3話ではゆゆ様がレストアヒュージの体の上で戦ってるシーンでトランス後のゆゆ様とヒュージの戦闘の描き方が何がどうなっているかわかりづらかったり
2話ではりり達がシュッツエンゲルの契りを結んだ2人の訓練を見学するシーンもわかりづらかった
不満点まではいかないけども気になったポイントはそこくらいか
Aパートであらやさん達のレギオン?の防衛当番が攻めてくるヒュージを倒す際に、レギオンを率いるお姉さまがおそらくハーレムを形成していたのが良かった
真面目に考察しても、このアニメ。百合しかいない
リリィってみんなこうなのかなぁ(りり感)
追記
2度目の視聴でなんとなくわかった部分があります
このアニメは台詞回しが独特だと思ってました
だけど、どの部分が他と違うのかがわからなかった
それがなんとなくわかった気がします
脚本の人はキャラに台詞を喋らすに当たって、視聴者がシナリオ全体の流れをわかりやすくする為に言葉を選ばせて喋らせていない
噛み砕いていうと、アサルトリリィの登場人物はみなそれぞれが思い思いの言葉を発している
メリットは登場人物一人一人に個性や厚みが出る
デメリットは視聴者目線で見た場合、シナリオの流れが掴みにくい
価値観の違うキャラ同士の会話パートはそれぞれが信念を持って会話を応酬させている為に
ところどころ論点がズレていると感じる部分もある
また、婉曲表現もチラホラあったり、言外の意図を汲み取らせてキャラクター同士が会話しているところもあるために奥行きがとんでもなく深い
物語シリーズほど言葉遊びが多かったり、言外の意図同士で会話させるようなややこしさを感じているわけではないですが
それに近い台詞選びだなと感じています
言いたい事を言わせずに寸止めで終わらせて視聴者に妄想させるつくりが良い
例えばそれは、3話ラスト。レストアヒュージを倒した際にソメイヨシノが咲く墓所でゆゆ様がりりに
桜は寒さと暖かさの境があいまいな状態が続くといつ咲いたらいいかわからなくなるの。と言うシーン
あれは桜はゆゆ様自体を指していた
ゆゆ様自身も自分が不安定な状態にあって、このままではいけない。という自覚もあったんです
さらに良いのが美鈴お姉様との脳内での会話
美鈴お姉様は登場するたびにゆゆ様に対してプラスになるように話かけていますが、当然ながらあれもゆゆ様が行っている自問自答なんです
自分はこのままではいけない。だけど自罰の意識が強いゆゆ様は自分自身で立ち直ることはできない
だけど、自分自身を変えたい
その結果生まれたのが美鈴お姉様のイメージ
実は第一話時点で既に、きっかけさえあればゆゆ様は立ち直れるところまで来ていた
そこでそのきっかけとしての役割になったのがりり、という
ああいう、妄想上での故人とのやり取りは非常に好きです
たいていのパターンで、妄想を生み出した当人はすでに「この幻影は自分の弱い心が縋るために生み出したモノ」として理解している
Dグレイマンのクロウリーとエリアーデのシーンが良すぎて未だに覚えている
名前忘れましたが幹部クラスの敵にズタボロにされて死ぬ間際までクロウリーは追い詰められる
瀕死の状態でクロウリーはエリアーデの幻影と出会う
そこで果たせなかった最期の会話を果たして、クロウリーは一種の満足を果たして奮い立つ勇気を得たんですが

クロウリーはこのシーン
現れたエリアーデは自分の弱い心が生んだ幻だと理解している
自分が生み出した幻だから当然、自分に都合の良い言葉ばかり投げてくれる
放たれる救いが欺瞞だとしても、それに縋る事を良しとした
目の前のエリアーデは確かに幻なのかもしれない。だけど、その幻の言葉に勇気を得て立ち上がれる事実は決して偽りでなく。本物なんだから
そんな風に自分は解釈しています
要は誰かを愛しすぎて幻覚見えたとして、その幻覚が何か言ってきている
その言葉に価値はあるのか?
という問いに対しての、自分はその人を愛したのだからその愛自体に偽りはない
という返し
これがたった一つの言葉
「例え幻でも」
に込められた文脈
これって読者の数だけ、解釈があるんです
アニメや漫画において、こういう深みのあるどんな風にも解釈出来て
そのどれもが尊重されるべき一つの答え
になるように解釈を視聴者や読者に委ねる手法は好きです
話がかなり脱線してますがジャンプの漫画はかなり深い台詞やシーンが未だに覚えているのが多い
感受性が豊かで多感だった学生時代に読んでいたからだとは思いますが
ジャンプで1番好きな台詞はBLEACHの愛染の台詞
「憧れは理解からはもっとも遠い感情」ですね
なにかに憧れた時点で、その対象を自分とは別次元のモノとして切り離してしまう
アイドルみたいなものです
ファンはアイドルを好きですが、好きなのは偶像としてのその人であり
その人を「人間」として見れていない
ひとたび何かを崇拝や信仰の対象にすると、その対象を自分の理解や共感の及ばない絶対的な存在としてしか見れなくなり
思いのベクトルは自分からその対象にだけ向かう一方通行になってしまう
脱線終了
ゆゆ様は自分自身でイマジナリーお姉様を「これは妄想だ」と理解していた
それを踏まえて1〜3話で会話していた。と自分は解釈しています
アサルトリリィは情報量が多すぎて沼加減がヤバそう
あえてwikiとか原作者のサイトは見ないようにしてますが、アニメではモブ同様の生徒まで相関図や設定がビッシリと敷き詰められている様子