以前

札幌に滞在して

明日帰ろうという日、


テレビの全国向けニュースでは

大寒波襲来!と

大騒ぎしていた。


札幌の宿から見下ろす

幹線道路は

それまでに降り積もった雪に

たくさんのクルマが往来するため

飴色に凍っていた。


横断歩道を歩いて渡ったが

完全に氷の上、

足にチカラが入ったのを

覚えている。



これはエラいことだぞ、

明日の予約してある飛行機は

無事に飛べるのだろうか?



テレビのニュースを見ながら

一抹の不安を覚えた。



これではおそらく

空港までのバスは運行停止になるに違いないと

札幌駅からの電車に変更した。



ところが

テレビの全国放送で

あれほど騒いでいるのに


地元札幌の人は

まるで

そんなこと知らないかのように

普段通りの動きなのである。


バスも電車も

何事もないかのように

運行されていたのだ。


雪が降り続き

辺り一面真っ白になった

千歳空港からの飛行機も

定時に離陸し

オッサンは

予定通りに帰宅したのだった。



あの時思ったのだが

東京から発信するニュースは

ちょっと煽り過ぎだなぁ!


みんな東京基準なんだものなぁ。


すべての地方で

大騒ぎしているワケじゃないゾ!








今回の能登の地震でも

現地に関係ないエリアのマスコミが

大騒ぎして

更に煽っているかに思える。



現地の被災した人たちに

あの繰り返されるニュースが

どれだけ役立っているのか?って思う。



現地以外の人に向けて

煽り立てるかのような

ニュースより


「被災された地域の皆さん、聞こえますか?」

「今、◯◯がそちらに向かってます」

「先ず救援隊がどこそこに向かってます」

などと



その時点で具体的に地元の人に役立つ情報を

放送で

何度もした方が

よっぽど意義があるだろうに。




道路もズタズタになり

交通が遮断された場所にいる人は

なんでもいいから

情報が欲しいハズ。




なんだか

あーゆー時のマスコミは

ただの野次馬みたいに思える。


あんな酷いことが起きたのなら

ニュースとして伝えた後、


先ずは被災地向けに

より役立つ具体的な情報を

流すべきじゃ

ないだろうか!




現地のフンイキ、分かるよね。






オッサン

寒空に

そんなことを思ったりしている。