じっくり作りこめばこむほど
時間がいくらあってもたりないもの。
作っている途中に
ふと現れる面白くない雰囲気の木目や節。
そんな時は作り直すことも
結構ザラにあって
新しく作ったバックヤードには
作品になりきらなかった
作りかけのものがたくさん置いてあります。
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最近の若者はタイパが重要らしく
映画なんかも早送りで視聴するのだとか。
時代は大きく変わって
今のデジタル社会では
早い結果が求められるのか
人々の意識もずいぶんと
変わっていったのかもしれません。
こんな時代の渦中において
Murakami Woodworksは
タイパやコスパとは
ずいぶんかけ離れて
しまっているのかもしれませんが
見えない縁で
弊工房を見つけてくださり
ご用命くださった方に思いを馳せながら
ひとつずつコツコツと
作品を作っていく日々は
傍目にはいかにも地味ながら
本当はすごく充実しています。
20年前にこの生き方に
舵を切ることができたのは
自分の意志だけで決断できたのではなく
これまでの人生において
その時々のいいこと悪いこと含めた
出来事が連なりあって
今日にいたるまで
自分の進むべき方向というものが
無意識に方向づけられるように
仕向けられていたような感じがしていて
実は何か目に見えない
壮大な何か?大きな力に
動かされていたような
そんなが感覚もあったりします。
ご注文いただいたチェリーの椅子
完成しました。
合わせてチェリーのミニテーブルも。
ご注文頂くといつもながら
ピリッと気が引き締まります。