夕方5時を回る頃には

あたりは暗くなりはじめ

街中の街路樹にはイルミネーション、

各お店はクリスマス商戦真っ盛り。

今年もクリスマスが近づいてきたな・・

・・

と屋久島移住前は感じていたけれど

ここ屋久島には

そんなことを感じさせるものは

まあ無くて

知らない間にクリスマスは去っていき

あっという間に

新年を迎えることになります。

 

 

そんな屋久島に住んでいても

不思議なもので

50歳を過ぎた今でさえ

クリスマスと聞いたり

クリスマスを連想するようなものを

見たり聞いたりするだけで

わくわくするような気持ちや

楽しい気分が一瞬で湧き上がってきます。

 

このことから分かるように

幼い頃に経験・体験したこと、

それによって生じた感情は

数十年経っても色あせることはなく

心に残っていて

その経験に少しでも

触れるような出来事があると

瞬時にその時の感情がよみがえり

心地よい気分に満たされます。

 

幼い心にとって

クリスマスというイベントは

相当楽しい出来事だったのだろうなと

容易に想像できます。

 

逆もしかりで

虐げられたことや

つらかったこと

自分を押し殺して

我慢したことなどの

ネガティブな出来事も

深く心に刻みこまれています。

 

楽しかった出来事と同じように

ネガティブな出来事で生じた感情の記憶も

ずっと貯蔵されていて

似たようなネガティブな

シチュエーションに触れたとき

瞬時にその感情が湧き上がってきて

生き方や行動をも左右する・・・

 

これが生きづらさの正体のひとつで

そんな風に人間というのは

出来ているのだろうと思います。

 

 

 

不穏な昨今

いろいろと想いを巡らしていると

人間はやはり楽しさが

一番大事なことなんだろうなという

思いに至ります。

感受性が強い子供の頃は

特にそうなのだろうと思います。

 

今の世の中

とかく正しさが優先されるけれど

正しさの基準は人や環境、

国よっても違うし、

そんな正しさの中では

正しさ同士の対立や争いが

起こるものなのかもしれませんが

楽しさの中ではたぶん

争いは起きないのだろうと思います。

 

楽しいことを皆が優先してみたら

世界は変わっていくのだろうなと

最近はよく考えたりします。