世の中結構知らないことが多く

井の中の蛙だなと

いつも思い知らされます。

 

化学物質過敏症についてもそう。

 

その言葉や存在自体は知っていても

実際はどうなのか、まったく知らない。

 

 

先月の話。

 

クリの木の子供椅子を

接着剤無しで作ることが

できないかどうかのお問い合わせ。

 

出来ないことはないですが

強度が落ち、時間経過とともに

分解してしまう可能性をお伝えしました。

 

 

2年ほど前にも

同じように接着剤無しで

クリの木のテーブルが作れるか

どうかお問い合わせをいただきました。

化学物質過敏症なので

接着剤NGとのことです。

 

その時初めて

家具に使用される程度の接着剤でも

体調が悪くなるということを

知らされました。

 

日常生活はかなり大変なご様子です。

 

有機溶剤など使用していない接着剤でも

症状は出るらしく、

ニカワの使用という方向へ

話は進んでいきましたが

ニカワの種類によっては

症状が現れるかもしれないということで

結局そのオーダーは流れてしまいましたが

その時の記憶は鮮明に残っています。

 

今回のお問い合わせの方も

ひょっとして化学物質NGの方かもと思い

昔の木工品では当たり前に使われていた

でんぷんのりであれば

頑丈に作れますという旨お伝えしたところ

ご成約にいたりました。

 

よくよく考えてみると

世の中に出回る家具類はそのほとんどが

化学物質の接着剤を使用していて

接着剤不使用というのは

皆無に等しいんだろうと思います。

 

 

そう考えると

小回りが利く我々小規模事業者が

そういった方々にお届けする、

お作りしていくことは

本当に必要なことだなと感じています。

 

 

でんぷんのりを手作りする

ひと手間はかかりますが

ちょっとした料理のような簡単なもの。

 

もし接着剤NG

そういう方がいらっしゃいましたら

手作りの特製でんぷんのりで

お作りしますので

遠慮なくお問い合わせ

いただければと思います。

 

なお、大型家具の場合は

でんぷんのりでは強度が得られず

難しい場合がありますので

ご了承いただければと思います。

 

一枚板を使用した椅子や

座卓程度であれば十分可能です。

 

 

 

 

椅子の脚

 

 

 

座面
 
 
着々と椅子作り進んでいます。