神輿

だんじり

踊り

ねぷた

はだか

けんか等々

いろんな祭りがあるけれど

 

やはり幼少期から慣れ親しんだ祭りが

その人にとっての祭りであり、

神輿が祭りの人もいれば

踊りが祭りの人もいて

神輿が祭りの人は

神輿を見れば担ぎたくなるし

踊りが祭りの人は

お囃子が聞こえれば踊りたくなる。

 

私自身

踊りや神輿、だんじりの祭りをみても

あまりピンとこないので

なんでかなあと思っていたけれど

 

全国を旅しながら

神楽を舞う伊勢大神楽を

数年前にテレビで見た時に

ああ!これだ!とピンときました。

 

伊勢大神楽

 
 
私にとっての祭りは神楽舞。
10月になれば思い出す懐かしい風景。
 
太鼓と篠笛のお囃子を聞くと
わくわくして
その舞を思い出し
またやってみたい気にさせてくれます。
 
私の田舎は50軒程度の小さな集落。
 
その集落のはずれに小さな神社があり
10月9日の宵宮と10月10日本祭では
神楽舞をその神社に奉納します。
 
ひょっとして動画あるかもと探してみると
なんと!ありました。
どなたかがアップロードされていました。

 

 

 

動画を見てみると懐かしく
当時の記憶が鮮明に蘇ってきます。
 
動画を見ていくと
昔とは少し変化しているところもあって
子供たちが天狗として参加しているところは
当時は無くて、この数十年で
少しアレンジが加えられたようです。
 
動画ではかなり端折ってますが
夜の祭りの際の
天狗と獅子の一対一の攻防は

間近で見ると本当にスリリングで

子供ながらにヒリヒリするような
感覚を覚えたのを思い返します。
 
この神楽舞で特に面白いのは
子供が大人の肩の上に立って
重い獅子頭をかぶって
曲芸的に舞うこと。
(背継ぎという。せつぎ)
 
実家が公民館の隣だったので
幼い時から
祭りの練習をこっそり覗いていて
面白そうだな
やってみたいなと思っていたところ
父親が神楽保存会に
在籍していたこともあり
小5の時にお声がかかり
やらせてもらうことになりました。
 
祭りだけではなく
どこかの舞台で舞ったり
神戸のポーアイで昔開催された
ポートピア’81で舞ったりできて
当時子供の私にとっては
なかなか楽しい体験でした。
 
ところで
日本全国ではいったいどれくらいの
祭りがあるのだろう?
 
たぶん各集落ごとに
伝統的な祭りがあるはずで
私の故郷の町でも私の集落のような
神楽を行う集落は少ないようで
すぐ隣の集落の祭りは神輿だったりして
同じ町の集落だからといって
同じ祭りでもなく
どういう意図があって
その祭りが行われるようになったのか
興味深いものです。
 
そんな風に日本全国、祭りには
いろんなバリュエーションがあって
それらを探求してみるのも面白そうです。
 
・・・
 
10月に入り急に涼しくなって
ふと子供のころの祭りの風景が
頭の中に浮かんできたので書いてみました。
 
この青田大歳神社の鳥居や、
社殿の造形美から受けた
そのインスピレーションは
いつまでも色あせることはなく
今の私のデザインに
色濃く反映されています。