劇作コースオムニバス
「棒」
@日芸所沢校舎103教室
まず始めに、演劇の公演と発表会は違う。
演劇という名のもと公演をうつ場合、それは有料無料関わらず観客が身内でないことを前提に作品をつくるべきだ。
発表会と名うてば、身内がくることを前提につくる。
つまり、提供になるのかどうかということ。作品を見せるのではなく提供する公演では、最低限の芸術性を求められる。
骨組みもしっかりしていない骨組みだけの電車に乗せられても怖くて仕方ない。
つづいてオムニバスだが。
オムニバスは最低3本以上を予想する。
またその3作品はどこかで線で繋がっていることが必要だろう。
そうでないならオムニバスではなく、同時上演でいいはずだ。
言葉を使って繋がりを見せているのかと感じる作品があったが1作品 不十分だ。
この公演の企画は 劇作コースが主催 公演名にも劇作と入っている以上、役者でも演出でもなく戯曲の力を見せる芝居を創るべき。
それができないなら、戯曲を書いて、本として置いておけばいいのだ。
役者や演出の力に頼らなければ見られない作品なら書くな。
さて、個々の作品をフィードバックする。
1作品目 気分屋
気分屋という人の気持ちを売り買いする特殊な人を中心に物語が展開する。
先が読める話。説明台詞が終わった時点で話の展開がラストまでわかった。恐らく長編ものにし、説明台詞を無くせば、アイデアとしては膨らみのあるものだから面白くなっただろう。
2作品目 ホシ
犯人を追うダメ巡査と無関係の女、犯人の対話形式の話。
とくに面白い台詞も瞬間もなく終わった。コメディをやるなら劇作ならシュツエーションものより言葉つむぎのコメディに挑戦してほしかった。
役者は癖のある面子が揃っていたが活かせていない。纏めずに癖を全壊にしてテンションでもっていかないとまるで見られる気がしない。
3作品目 足。
女の魅力は足と教わり信じ、足にコンプレックスを抱く女の壊れていく様を描いた作品
この作品だけ演出家がついていたが、教室公演の演出をしていない。上演劇場にみあった演出をつけられれば、よかっただろう。
ほぼ一人芝居に近い形だったが、一人芝居で一人を演じ続け、時間軸の行き来くらいしか変化がないのだから、もっと過剰演技で見せる方がいい。
この作品はタイトルにちゃんと作品意図が含まれていて良好。
足に執着し足で終着するなら、。が付いていて正解。
4作品目 迷いの森
ボウという森の亡霊?と村から飛び出してきた男の話。
この作品が一番オムニバスを示唆させる作品だった。
ただ、それだけ。
もっと展開があっても良かった。
あとは役者のテーマ吸収不十分が目立つ
5作品目 幽体離脱
タイトルがなんともそのまんまだが、彼女の浮気を知り自殺をした男が幽体離脱をし、霊界と現界を介し変化する話
中身は薄い。ウェルメイド
ただ一番作品として見られた。役者に助けられていた。
たぶんこの作品だけ抜きで見せられたら、つまんない。恋の話なのにキュンキュンしないし、ウェルメイドなのに後味がわるい。
もうすこし推敲できただろう。
以上
もっともっとこだわりを見せてほしかった。仲良しこよしなら、身内以外に宣伝すべきでない。
オムニバスは難しい