*死に巡り会う、その導きは幸せを生むのかもしれない



『舞台 おくりびと』
@ 赤坂ACTシアター


G2が演出だから という理由だけで見てきました。
映画もみてないし、脚本が小山さんで、音楽が久石。主演が中村勘太郎。
キャスト陣をみてもあんまりG2っぽくない。

だから、言ってもそんなに期待してませんでした。

映画でヒットした作品を 続編という形で描いて、失敗した作品はいくつもあるし

でも 映画の続編を映画ではなく舞台でやるっていうのはいいな。



*作品自体はものすごく映像向けの作品だった気がする。だけど流石G2。うまいこと、やりやがった。

久石譲の音楽を生演奏で使って、劇が物凄く立体的に立ち上がってくるし。
その音楽をつかって、転換の際にも、表現をいれてきた。


もともとG2作品は音楽がなんの違和感もなく、はいってくるし、それはG2の選曲のセンス。

BGMとかいうことではなく、その音楽自体も台詞のように劇のなかで生きる、今回生演奏という形でそれが明確にわかった。

どれもしつこくなくて、おしつけがましくなくて。上手いんだなぁ。


転換は沢山あった。
美術がかなり写実的で、ACTだからもう思う存分装置つかってました。昇降もスライドも。でもその写実もきっと映画の世界を壊さないための配慮だと思うし、写実の美術は世界観の想像の幅は狭めるかもしれないけど、作品自体に強く入り込める。そういった意味では写実も好きだな。僕は専ら抽象なんだけど、いや、抽象写実かな。


そう装置で2階をつくったことによって、いつもACTで気になっていたタッパと奥行きがでかすぎて、作品がちっさく見えるってことがなくて。
むしろ中劇場くらいに見えた。


それが凄くよくて。もちろんもとの奥行きは変わってないんだから、その分、背景に星球やら、かきわりとか、桜とか、いろいろ仕込んであって。



振り落としもあったんだけど、かなり微量。それが丁度いい。





*G2の演出概念に、
「笑わせる、泣かせるんじゃなくて、人の心がなにか動かされる作品」
ってのがあって、まさにそれだった。
わかりやすさを否定してるわけじゃなくて、最低限の作品をたすける分かりやすい演出をしたあとに、エッセンスとして、塩や砂糖を指でつまんだくらいいれてあげる。


その濃いんだけど後味すっきりなG2の作品にきっと僕は好きでいつづけてしまうんだろうな。


くそう いつか倒す。




あ 泣きました。