こんにちは、明聖です。

最近更新が滞っていました。原因は単なるやる気が起きないってだけです。前の記事にも書いたやる気がこっちに波及したわけでもなく、ただ単に筆が載らない的なやつです。

僕はアメーバさんのプレミアムでも何でもないので写真もサイズ加工とかしないといけませんし、意外と手間がありまして。

そもそもこれも旅の備忘録として書いているだけなので残してもらえるだけ、有難いんですがね。

 

そうそう、ついぞ最近。漢洋くんと清史くんとやりとりしてました。もう地元に帰ってしまった清史くんがこっちに来ていた時に暮らしていた家があったところを漢洋くんが仕事の用事で近くまで来たもんだから寄ったという内容でした。

懐かしいねっていいながら、僕が冗談半分で『清史くんの住んでいたお家巡り』とかいう旅もどきを書き込んだら、いいね!をもらえました。お互いの都合や立場ってのがありますけど、できるならやりたいですね。

 

というのは別の話になるので、ここから記事を書きます。

 

≪前回のあらすじ≫

・誰もいない宿場町(大平宿)に来た

・手つかずに等しい、自然に満喫した

・記事には書いていないけど、江戸時代から脈々とあった痕跡を見学した

 

≪今回の話≫

 

ということで前回の記事に載せていない、書いていない内容もありますが、【大平宿】を一周して残っている建物や看板などを見て、いよいよ宿泊と宴の準備をしますかーということになって今日の宿へ。

 

 

 

 

写真1枚目が今回のお宿となった【ふかみ荘】です。前回も言いましたが、宿がいくつかあります。この【ふかみ荘】はこの集落のちょうど真ん中にある宿です。宿前の看板を見ていると「この建物と隣にある土倉は平成のとある時に火事(ボヤだったかな、火の関連だったのは確か)で燃えてしまい、改めて平成28年(だったかな…)に再建築されたもの」だそうです。ということでおそらく一番新しいものであるはず。でも趣は周りと負けていませんし、違和感一切ないです。

ちなみに2枚目は宿の前に流れている小川?であって、3枚目は『ジョーブログ』さんでもやっていた小川で缶缶を冷やしてみたチャレンジです。我々が行ったのは9月初旬でしたが、水は普通に冷たく、ビール缶もそれなりに冷えました。

 

 

 

 

 

 

それでは内見ですが、こんな感じです。

1枚目が出入り口からの撮影したもので、土間でした。前にも記載しましたがここで火を使うには薪から火を起こして使うしかありません。ということで台所は必然的に窯です。水はそこそこでます。そして冷たいので嬉しいです。

2枚目は居間ですね。囲炉裏もあって雰囲気がたっぷり。この後発見しますが、ちっちゃい冷蔵庫があります。が、冷凍はありませんし、本当にちっちゃいのであくまで保険みたいな感じで。

3枚目はその奥にある和式の部屋。僕らはここで寝ました。布団も何もないので、南信州観光公社さんから借りた寝袋で寝ました。ITくんがもってきたエアーマットで寝ましたが、畳で寝たら結構ごつごつだと思います。たとえ寝袋と一緒に借りれる銀マットがあったとしても。

4枚目と5枚目はお風呂場と便所。風呂場は水しかなく、お湯をわかすのも薪です。強制的に『となりのトトロ』の草壁さんのお家体験ができます。僕らはチャレンジしませんでしたけど、やったらどうなるんだろう。トイレは水洗です。これが一番うれしかった。実は外にもトイレあるんですけど、景観と環境保護のため、紙が使えない可能性があるんですよ。あと洗い物全般含めて洗剤の仕様は一切禁止されています。そんな諸事情があるため、これが何よりうれしい。どの方面の方々も安心。

 

 

 

そして午後3時から宴を開始・・・するために火起こし。最初の紹介もしましたがITくんは自称キャンプマスター。きっとここに火を起こしてくれるのもパパっとやってくれるはず。

 

「明聖さん、僕・・・いつもは着火剤とか諸々の道具使ってやってまして。何が言いたいかと言いますと・・・薪とライターだけの道具で火をつけるのも起こすのも初めてです!!」

 

凛々しい顔で(しかもイケメン)敬礼しながら言うセリフではない。というか、それは聞いてない。まぁ、初体験の僕が文句をいうわけもなく、とりあえずやってみよう精神でやりました。電波ないのであるのは己の知識とここにある道具だけ。

格闘すること30分ほど。なんだかんだノリでやっていた我々でしたが無事に安定しました。ITくんの色んな知識が活躍してくれました。さすがITくん。現役時代の偏差値70オーバーの酒友、親友である。

 

さて、ここからは火を眺めつつお互いに選んで買った食料と酒を飲みながらのんび~りしていました。何度も言いますが、ここは人がいません。ということで雑音も人の気配も一切なく、電波もないためスマホをはじめ情報が一切手に入らず(こういうのをデジタルデトックスというらしいです)、お互いの身の上話や昔話、共通する話をしながら過ごすだけ・・・

 

最高かな?

 

さて、夜になったら本格的に外界となります。そこでこんな提案をしました。

 

「ここでブレーカー切って、明かり落としたらどうなるのかね」

 

そしたらITくんもノリノリになってくれて、試してみました。

 

 

 

暗闇補正が入ってしまっていますが、それでもこの暗さ。いや、現物は火の明かり以外なんも見えないんですよ。江戸時代以前、午後6時には活動をやめてさっさと寝るとかなんとかの話をどっかで聞いたことありますが、納得しました。例え蝋燭の明かりがあろうと焼け石に水状態。

 

「明聖さ~ん、これやばいです!!」

 

外からITくんの声が聞こえたので出てみるとなんと家がほんのり光があるだけ。もう『百物語』の舞台地か何かですか?ぐらいの雰囲気。その写真はITくんが撮っていたのでこちらに掲載できませんが、想像してもらえたら。僕は『日本昔話』に迷い込んだか?ぐらいの気持ちでした。

ですが、それ以上にやばかったのが空。僕はこの方綺麗な星空というのを見たことがありませんでした。これだけ長野県にいるのになぜか夜は恵まれないことが多くて。でもこの日は雲こそ多少ありましたが、そこには煌く星空があるじゃないですか。ただただ感動していました。道端に寝転んで、堪能しました。

 

あと驚いたのがもう1つ。先程の写真の通り、焚き火しながら飲みをしていたのですが、夜になってなんか変だな~と酔った頭で思うことがありました。なんで僕の足は真っ黒になっているのか。それをITくんに聞いてみたら「確かに」と返事が返ってきました。そしてその数分後にわかりました。

 

「あー、わかった。焚き火ででた灰が部屋中に舞ってるんだ」

「確かに・・・!言われてみれば部屋中そうなってますね!」

「これってさー、あれだ。となりのトトロでサツキとメイが家に引っ越してきて初めてばあちゃんと出会った時にあった現象と同じだわ」

「ということは・・・!?」

「まっくろくろすけってこういうことだったんだ」

 

この歳になってあの場面で何故真っ黒になったのか。そしてまっくろくろすけってこう発生するんだというのを身をもって体験できました。

 

そんなこんなでいつの間にか寝ていたようで。起きたらもう朝でした。なんか知らんけど寝袋で寝ていました。後にITくんに聞いたら、「自分で寝床作って寝てましたよ」と言われました。あんまり記憶がない。

ともあれ身支度を整えて、火の後始末をしっかりやり(これ大事!!)、この日は南信州観光公社さんの方々が草刈りをするそうで、その人達と軽い挨拶と会話して、ここを後にしました。

 

改めて振り返ると現代では体験できないことがたくさんありました。

昔々の生活を体験してみる、誰もいないところで過ごしてみる、大自然に癒される、デジタルデトックスをしてみる、時間も忘れてみる、今の自分の世界を忘れさせる…などなど、人によってとらえ方は変わりますが、我々はそんなことを感じながら過ごすことができました。
本当に何か思うことがあってリフレッシュしたいというのであれば行ってみてはいかがでしょうか。自分でやらなきゃいけないことが多いけど、それも含めての場所であり、お勧めになる場所だと思います。ただ、これからは冬季休業日になるため、次に行けるのは春になってしまうけど(記事を書いている時の話です)。

 

お互いに心がリフレッシュされて、この後に【元善光寺】を観光して帰りました。【元善光寺】に関しては別の機会にします。

 

今回の話はこれでおしまいです。

まだ別の旅のストックがありますので、やる気が満ち足りてきたら書きます。

 

ではでは。