こんにちは、明聖です。

職場ではインフルエンザが蔓延しております。同僚もかかってしまったようで。

今週は仕事の山場が控えているため、自分も他人事ではないと思いながらこれを書いています。

 

今回でこの旅も終了です。はしょりと適当があるかと思いますが、ご愛嬌ということで。

 

 

前回のあらすじというか、2日目の夕食で鍋をつついている時に、OY君があまりにもうだうだ言っていたので、予定がなかったけどお参りすることにしたのが3日目。

 

「OYくんがあまりにも憑りつかれたとうるさいので、お祓いがてら健康のため、階段上りします」

 

「それって・・・こんぴらさんですか!?俺、めっちゃいきたかったっす!!」

 

初めから言ってくれればいいのに。という流れから【金毘羅山】に行くことに。

 

 

朝早くから登るなんてなんて健康的なんだろう。

そんな皮肉を三者三葉の言葉でつづりながら、最初の一歩を踏み出すこととなった。

と、その前にこんなやりとりがあった。

 

「準備運動をしよう。しておかないとミートグッバイしてしまうからな」

 

「準備運動は、しておいたほうがいいですって」

 

ITくんの苦笑い。このミートグッバイのネタは我々三人がわかる、どうしようもないネタ。

あともう一つ。この最初の一段目の横っちょに無人貸し出しの杖置き場があった。山登りでよく見かけるあの杖。

正直、僕はいらないと思った。自信もあったが3月に【稲荷大社】を踏破していることもあったから。しかし残りの二人は・・・

 

「あれ、明聖さん。杖、借りなくていいんですか?これないと、きついですよ?」

 

「明聖さん、甘く見てません?俺ら使うんで。絶対後悔しますよ」

 

何故か僕にドヤ顔でマウントをとりながら杖を100円で借りていた。しかも名前を『翁丸』と『ボブ』と名付けていた。

 

 

道中は結構サクサクだった。僕に関しては。さてここで体力面と運動神経的な面を話しておくと当社比でこんな感じ。

 

明聖>>OY>>>>IT

 

あくまで現役時(中高学生)と現状のスポーツ等における実績と総合値と思ってもらえればいい。

OYくんはそれなりに運動をこなしてきたようだが、そこまで際立っているものではなく、ITくんに至っては年中帰宅部だった。

 

最初は目印になる石碑?を見てはポージングして楽していた。そのポーズはまるでどこぞのネタにされた「チャリできた」に匹敵するやっちゃぶりだったと思う。

しかし、金毘羅山名物の飴販売あたりから二人の息があがり、足取りが重かった。

【金毘羅宮】一歩手前ではOYくんに関しては杖を腰に差す・・・まるで侍そのものの恰好をした。

 

「明聖さん、まじでこの杖手にしたことに後悔してるっす」

 

この一言に僕は思わず苦笑してしまった。

 

さて、【金毘羅宮】に着いた。天候が微妙だったけど景色はよかった。そしたらさらに階段を見つけた。

 

「あっちにいけるみたいだよ」

 

「あーっと、このIT。いけない階段を見つけてしまったようです・・・まじで!?」

 

まだ終わってないことへの恐怖がそこにあった。

という流れでさらに登ることに。といっても僕は途中の神社で引き返すもんだろうと思っていた。そこに着いた時には2人は満身創痍だった。

しかし彼らは決めた。

 

「OYくん・・・まだ先があるよ。これは・・・やらねばならぬよ」

 

「ITさん、がちっすか?いや、これは・・・」

 

何か知らんけどおもしろいことになってきた。だから黙っていた。僕は登ろうが降りようがどっちでもよかったが、そこまでかける思いがあったとは(笑)

 

 

途中でITくんがハリーポッターのなにかの真似をしたり、ドラクエの魔法使いになりきってみたり、階段の先に見えた建物でゴールだ!と喜んでいた二人が目にしたのが休憩所で、心が折れかけていたりしたけど、ここまで上り詰めた。達成感は一入だろう。

 

「OYくん、身は清められましたか?」

 

「俺の流れた汗分、あいつらはよってこないっす」

 

満足してもらったみたい(笑)

 

この後はドラクエの呪文談義しながら急速に下りて行った。三人ともひざにダメージを負った。

そうそう、最後の最後でITくんがこんなことを言っていた。

 

「僕・・・あの人を運ぶやつ、どうかとおもうんですよ」

 

「どんなところに?」

 

「いや、2人であそこまで運ぶのにこの値段は割が合わないですよ。絶対に」

 

ちょい真剣に言っていた。そんな話から1か月後ぐらいのニュースでこの運び屋さんは残念ながら高齢化と後継者不足により幕を下ろしたというのがあった。

 

 

最後に立ち寄ったのは【丸亀城】だった。といってもタイムリミットがせまっており、中には入れず、外から見る程度だった。

ここにいくためには急な上り坂を登らなくてはならない。僕は箱根駅伝が好きで、実際のコースとなる場所をすべて見てきたが、ある意味心臓破りの坂というのはこういったものかと、久々に思い出させてくれた。

 

 

そしてこの旅のフィナーレ。レンタカーを返すという行為。ITくんの手配で【岡山駅】近くのレンタカー屋さんで返すことになっていたのだが、ガソリンを満タンにしないといけない。しかし、ガソリンスタンドが日曜日定休というのはさすがに度肝を抜かされた。

それとレンタカー屋で紹介してくれたガソリンスタンドが潰れていたというのもまたオツなものだった。

これで終わらないのが飲兵衛達の修学旅行。

 

ITくんが帰りのチケットを手配してあったのが、なんとそれが東京近辺でしか発行されないシステムであり、チケットがでない。

なんとかこうとかどうにかして新幹線に乗る際に、どの新幹線に乗るかで多少もめる。

新大阪で始発に乗るのだけれど、目標としていた新幹線の乗り場が違う。

 

無計画とは言わない。だけど行き当たりばったりなのは絶対に否定できない。

 

それでも面白かった。こういった旅はお互いの知らない何かを発見できる、知ることができる。

 

またくだらないけど、楽しかった思い出が残った。

 

長めになりましたが、これでおしまい。

 

ではでは。