更新遅れも甚だしく…

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円ブリオ北海道20周年記念講演会
~第16回生命尊重を考える講演会に行ってまいりました。
講師は乙武洋匡氏です。
演題は「みんなちがってみんないい」
「今日は五万人の方々にお集まりいただいて…」とお得意のジョークからスタートした講演会―。
乙武さんが誕生した後、産院では母親のショックを心配し、母子を会わせたのは出産1か月後であり、その時、乙武さんのお母さんがわが子を見ての第一声が「可愛い」であったことは有名な話です。私だったら…と比較するのも随分失礼な話に思えるような“すごすぎる” 実話です。

講演会の中では「新型出生前診断後、97%が中絶」という先日のニュースにも触れられ、乙武さんのお母さんは「当時、そういった診断を受けていたら私も産んでいたかどうかはわからない」と率直におっしゃっていたとのことです。

乙武さん自身は「私は生まれてきてよかったと思っている」「また自分の誕生を(両親はじめ)慶んでくれた人もいる」とお話されていました。

他にも、一般の方々が障がい者に対する態度は「偏見」や「差別」といったものではなく、ただ単に「障がい者に慣れていないだけ」、或いは「接する機会が少ないだけ」とおっしゃっていました。

いつもいっしょにいる、接する機会が増えると自然に「偏見」や「差別」はなくなるとお話されていて、乙武さんが旅行に行った先で親しい友人から、「足湯しない?」と自然に誘われたというエピソードを語ってくださいました。

命、障がい、演題に込められた思いなど、深く考えさせられた講演会でした。