札幌市東区の市立中学校で7日、生徒の個人情報が載る新年度のクラス編成用の内部文書を、他の書類に紛れたまま教員が誤って生徒に渡していたことが分かり、市教育委員会は26日、市内で開いた新年度の教育方針説明会で、全ての市立小中高校、特別支援学校長と幼稚園長に対し、文書管理の徹底を指示した。
市教委によると、この文書は、けんかをした生徒を「反社会」、周囲とうち解けられない生徒を「障害」などと分類して記載していた。
教員から受け取った生徒を通じ、同級生や保護者ら十数人が読んだという。説明会で、池上修次・市教委指導担当部長は表現を不適切と指摘し、
「内部文書とはいえ、誤解を与えないよう適切に表現すべきだ」と注意した。
(2013年3月27日 読売新聞)



本日、この件に関して文教委員会が開催され、流出(誤配布)したその内部資料のコピーも見ましたが、流出したことより流出した内部資料のその中身が大問題であると考えます。

生徒名が黒塗りされているそのリストには以下のような項目が並んでいました。
「障害」
 周囲になじめず、いじめられやすい生徒。
「反社会」
 同級生とけんかした生徒は「反社会」
 反抗的で、問題のある行動をする生徒を「反社会大」
「超低学力」
 …説明は必要ないと思います。


生徒をマイナス面でのみ評価して振り分けていたことに正直ゾッとしました。

開いた口がふさがらないとはこのことで正にその教員の人間性を疑います。
保護者としては、真相を質したいと思うのは当然のことと思いますが、
苦情の多い保護者の生徒は「クレーム系保護者対応苦慮」との記載欄もあり、これらが明るみになった以上、その教員だけではなく学校全体を―ひいては札幌市の教育全体に不信の眼が向けれられても仕方がないのではないでしょうか。
「一公立中学校の一教員による不適切な対応」だけですむことでしょうか。
公教育への不信がまた増えたというのが事実だと思います。