土曜日、御輿(みこし)会の集まりの帰り10PM頃…いつものコンビニに寄った。
「あ、O君、この時間も働いてるんだ」
レジのそばに見慣れた人なつこい笑顔―
月寒高校定時制の生徒だったO君は、卒業後、担任だった青鬼ではなく
「青島先生のようになりたい」と本州の大学に進学したのだ。
定時制に通いながら日中はこのコンビニでバイトして学費を貯めたことを、「えらいなぁ、えら過ぎ」なんて変なほめ方をする私に照れてたそんなO君を再び、そのコンビニで見かけた時にはビックリするやら、焦るやら…
「まだ大学途中だよねどーしてここにいるの?」
と、不躾に聞く私に「父親が…」と、家の事情で休学して帰ってきたことを意外なくらい明るく答えてくれた。
「そっか、そうなんだ…」
「大変なんだ…」
何て言ったらいいのかわからずに「ごめんね」と言ったような気がする。
O君がレジのカウンター越しに、
「1年って決めて帰ってきてるから、もう(大学に)戻るんですよ」と言う。
聞くとお父さんの状態は、すっかりよくはなっていないようだけど…。
(う~ん、何にもしてあげられない)
情けない思いもしながら、「がんばろうね」と言うのが精いっぱい。
初めて会ったのはO君が月寒高校定時制の1年生の時、ギターで自分で作った歌を聴かせてくれた。
その時から私の心の中ではO君は“ギター少年”
会うたびどんどん逞しくなっていくね。
少年から青年へ―。
行くて幸あれ、と願うしかない、本当に。
(⇖ちなみに、これは月高の校歌のフレーズにあります)