初めて、『健康づくりセンター』に行ってきました。
市内には、他に西区と東区にもあります。
実は、来週30日(月) 厚生委員会があり、札幌市健康づくり基本計画「健康さっぽろ21」の最終評価と次期計画について審議されます。
私は厚生委員として質問に立ちますが、今後の『健康づくりセンター』のあり方についても質すわけで、
原局とやり取りをしている内に、(これは行って見てこなければ!)と思い立ったわけです。
思い立てばすぐに行動に移そう!ということで、こちらが、『札幌市中央健康づくりセンター』(中央区南3条西11丁目、中央区役所の隣り)です。
市内3か所にある『健康づくりセンター』は(財)さっぽろ健康スポーツ財団に運営を委託し、市民の健康増進のため運動プログラムの作成や個別指導などをしています。
2年前の市民評価(札幌版事業仕分け)で「行政の役割は終了している」「税金を投入してまで行う必要性はない」など厳しいコメントもあり、不要(廃止)との結果が出ました。
当時の札幌版事業仕分けについては、
今、この健康づくりセンターが設置された当時とは時代が変わり、多様化する社会の中で、多額の税金を投入しても尚、事業の継続が必要なものかどうか、この目で確かめたい気持ちがありました。
さて、館内3階に受付があります。
19年経ちこの間、内装工事もしてないとのことですが、きれいな状態です。「傷まないよう大切に使っています」とのこと。
【測定・採血室】
札幌市内に住む、あるいは勤務している18~39歳の女性=健康診断の受診機会の少ない女性を対象にした骨粗しょう症検査を含む健康診断≪フレッシュ健診≫これ、すごくお得な健診内容です!
職場での健康管理や雇い入れ時の健康診断≪事業所・採用診断≫なども受けることができます。
【診察室】 【運動負荷心電図】
4階 運動フロア
こちらも高級フィットネスクラブのように…とは言わないまでも充分な環境です。
4階運動フロアおよび西センターの利用料金(1回390円)が半年間無料となり、さらにその先半年間は、半額の200円で利用できるとのことです。また、運動機器の利用法や運動プログラムについて、健康運動指導士が個別にアドバイスしてくれるとのことです。
私も測ってみました。
市民の健康増進を図るべく月曜日(定休日)を除く毎日、子どもから高齢者の方までが参加しやすい内容を考え、外部講師を招へいする経費を節約せざるを得ない状況から職員の方が講師となり開催している教室もあります。
対応してくださった職員でもあり、健康運動指導士の高橋睦子さんは、さすがにスタイル抜群、とても綺麗な方で、(あ~写真を撮らせていただけば良かった)この施設を利用してもらうためのさまざまな取り組みに苦労されているお話をしてくださいました。
事業仕分けの際に「民業圧迫」といった指摘もあったようですが、現実問題、「健康格差」が「経済格差」から生じている現状があります。
皆、健康で暮らしたいと思う中で、誰もが民間のフィットネスクラブを利用することができるわけではありません。
特に年金生活をされている高齢者の方々にとっては、安価で利用できるこういった施設は必要なもので、満足度傾向98.6%(平成21年度)の利用者の声を全く無視することはできないと思いました。
3階フロアを案内してくださった管理栄養士の佐藤園恵 健康指導係 主査も「ここに通うことが“生きがい”になっている高齢者の方はたくさんいらっしゃいます。」とキッパリ。
これは事業仕分けで廃止と判定され、その後再び見直しとなった駒岡の保養センターの件でも聞いたような…。
省くべき無駄は省き、税金を投入してもなおその施設が市民の健康増進に寄与、還元するものであれば、事業体の努力を不可欠なものとして、私は存続すべきと考えました。