先週4日の札幌養護学校視察のブログの続きです。

 前編はこちら 

(7月5日記事  札幌養護学校視察…と被災地視察)
あらかじめ校長室で梅原孝夫校長先生より教室数が不足している厳しい現状をお聞きした上で、
市議5名、道議1名が保護者の方とともに、校舎内を案内していただきました。



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体育館も開校当時、現在のこれほど多い生徒在籍数を予定していなかったため(開学当時、高等部生徒数57人、現在は100人とほぼ2倍)面積は狭く、特に高等部が行事等で使用する際は真っすぐ起立できない生徒が多いこともあり、かなり手狭に感じるとのことです。視察当日は天候が良く体育はグラウンドを使用していました。




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教室数不足のため、特別教室を普通教室に転用しています。

アコーディオンカーテンで仕切り、体裁は整えていますが、

使い勝手がかなり悪いとのことです。




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こちらも作業室を教室に転用しています。

教室奥に白く囲ってあるものは、特別支援教育の課程の一つ「作業学習」で使用する窯業用の電気窯です。

この状況で使用できずにただ置いてあるだけの状態になっています。





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「更衣室」を確保できずに身障者用トイレと併用しています。

高等部3年生のお子さんをお持ちのお母さんは

「うちの子にとっては学校で【着替えをする】ということが大切な勉強であったのに、今は難しい状況になっている」と訴えていらっしゃいました。

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職員室は机がぎりぎりいっぱい並んでいて、先生方のためのロッカーを置くスペースもありません。

「狭くてどうにかしたいとも思うが、消防設備・機械の関係から移動も困難。」と説明してくださったのは、(前の写真でも登場)私と月寒高校の同級生であった生内 聡教頭先生です。




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ある作業室です。ペットボトルがたくさんあります。
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これはその名も「コロバーズ」

冬道のすべり止めとして市民に活用されています。
各家庭に協力してもらい、生徒たちは集めたペットボトルのラベルをはがす、砂を詰めるなどの作業を通して学習します。
将来の社会参加や自立を目指し、必要な知識、技能を身につけるため作業学習をしています。


このように発達障がいや自閉症の子どもたちに必要とされる特別支援教育を受けるための作業室がなくなり、日常から学ぶこと―例えば「衣服の着脱」などその学習の機会が損なわれているというのは非常事態とも言えます。


視察後の保護者の方々との懇談・意見交換会では小学部、中学部、高等部それぞれの課題を共有し、札幌養護学校が道立の学校であっても「札幌の子どもたちのために」何ができるかを市も真剣に考えなければいけない時期に来ていることを強く感じました。

私どももこのことについて注視し発信し続けていきたいと思っております。


今回の視察は、このブログを通じてある保護者の方にお骨おりいただきました。ありがとうございます。

ブログをやっていて良かったと思いました。