労働相談、少子化対策特別委員会現地視察 | とみの和憲 徒然ブログ Powered by Ameba

労働相談、少子化対策特別委員会現地視察

寝坊した訳ではありませんが、午前7時30分からの連合香川『全国一斉集中「労働相談ホットライン」周知街頭行動』に遅参…(^_^;)

参加の連合香川組織内議員ら(下記のとおり)はチラシ配りとマイクリレー。

衆議院:小川淳也さん

香川県議会:富野和憲

高松市議会:大西智さん、米田優さん、多田優子さん、前川幸輝さん



これを僕の1941回目の『朝のご挨拶』とさせて頂きました。


働く中でのお困り事やお悩み事は、お一人で抱え込まず、お気軽に連合香川の労働相談ホットライン(0120−154−052)までご相談ください。

明日も午前10時から午後6時まで。



なお、連合香川ではメールフォームでも労働相談を受け付けています。

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連合香川 


『街頭行動』後、南新町の「南珈琲店」さんでモーニング。



その後、午前9時5分頃、香川県議会に登庁。

午前10時から少子化対策特別委員会。


委員会散会後、すぐさま調査事項(少子化対策の推進について)に関する現地視察へ。

まず、坂出市中央町の「乳児院神愛館」へ。
館長先生からご説明頂きました。


【乳児院神愛館】

1.施設の概要
様々な理由により家で暮らすことができない子どもたちを預かり、一人ひとりの成長を見守り育む乳児院である。家庭支援専門相談員、里親支援専門相談員、心理療法担当職員、児童指導員、看護師、保育士、栄養士といった専門スタッフが、子どもたちの日々の生活と健康をチームとして見守っている。
①所在地:坂出市中央町8-58
②設置者:社会福祉法人イエス団(法人所在地:神戸市中央区吾妻通5-2-20)
③定員:29名
④主な沿革:
昭和22年 食糧難の時代、遺棄児が増加し養育が困難になり、8名の子どもを連れて坂出から豊島に移り、豊島神愛館において収容保育を開始する。
昭和23年 児童福祉法による乳児院として許可される。入所定員27名
平成14年 施設内に子育て支援室を設置し、保護者及び里親の支援を開始する。また、家庭支援専門相談員を配置し、保護者支援に重きを置く。
平成18年 職員が保護者に代わって子どもとの愛着関係を深められるよう小規模グループケアを開始する。また、入所定員を29名に変更。
平成27年3月 現在地に移転

⑤養育方針:子どもたちが、家庭的雰囲気の中で、安心して健やかに成長できるように、小規模グループケア(ユニットケア)を行っている。
2.基本方針
・「子どもの権利条約」の理念を大事に受け止め、「神愛館 人権ガイドライン」に沿って、子どもたち一人ひとりを大切にする。
・子どもの視点に立って「気づき」を大切にし、専門職としての質の向上(人間性、専門性)に努める。
・保護者が抱える痛み(養育不安、精神的不安など)に寄り添えるように、家庭支援専門相談員、心理療法担当職員などが中心となってサポートする。
・地域で子育てしている保護者を支援するために、「子育て短期支援事業」を行う。
・関係機関と協働して、子どもの家庭復帰の促進、里親への支援を推進する。
・「地域支援センター」と協働して、「いのち」が大切にされる平和な社会の実現を目指す。


午後からは坂出市江尻町の香川県坂出合同庁舎へ行き、「生理の保健室☆協会」の代表理事さんからご説明頂きました。


【生理の保健室☆協会】
1.協会の概要
①理念:生理が変われば、未来が輝く
②ビジョン:
・みんなが「花まる」と思える社会をつくります。
・みんなが自分を大切にできる社会をつくります。
・みんなが自然と繋がれる社会をつくります。
2.活動內容
①授業、講演活動:学校や各コミュニティー、PTA・保護者向け など
②おはなし会&イベント:親子で学べる生理おはなし会、生理の保健室イベントなど
③月経アドバイザー養成講座:子どもに生理を伝えられる 「月経アドバイザー」の養成
④ その他:性教育全般、ひとり親家庭へのサポート、妊娠中絶予防の指導、男性への理解度アップ・不妊予防、企業研修なども視野に入れた活動を予定
3.活動実績等
「授業・講演」
・高松市立亀阜小学校・太田南小学校、丸亀市立城東小学校、宇多津町立宇多津小学校・宇多津北小学校、県立高松西高等学校、四国学院大学社会学部、愛媛県の学童 「休日子どもカレッジ」 において「生理と性と命の授業」を実施
・「香川県高等学校女子体育研究会」にて保健体育の先生方に向けた講演 など
「 おはなし会やイベント」
・「生理が来るのが楽しみになる生理の保健室イベント」を2023年夏休みに香川県初開催。約40名の親子が参加
・たかまつ讃岐てらす財団2023年度「子ども若者の体験や学びの機会を支える助成」の採択事業として2024年5月にイベントを開催予定
・対面またはオンラインにて全国の親子に向けたおはなし会を開催中

4.生理と性と命の授業
①授業の流れ等
(内容:ねらい等)
○命の奇跡について:受け継がれてきた命を知る、自分が選ばれて産まれてきたのだという自信に繋げる。
○体の仕組み(男女の違い、思春期の成長)、月経の仕組み:教科書で習ったことの復習を兼ねて、もっと具体的に自分事として考えられるようにする。
○生理ってどんなもの?:初経が始まってない女子が多い中、実際に生理用品を手に取る、実験をすることで「実際にどんなものなのか?」を具体的に伝える
○危険な生理について:人と比べられないからこそ正しい基準を知る。若年化している婦人科系の病気を未然に防ぐ。
○生理中の過ごし方:生理により、生活や学業などに支障をきたさないために、日頃から気を付けるべきことを子ども達とともに考える。
○ワーク「自分が生理になったら、どうして欲しい?」:生理を通じて、男女ともに「お互いを労わる、お互いを知る」ということを考える。、「なんで射精や生理があるんだろう?」:何のために自分の体が変化していくのか?を子どもたちが納得し、自分という存在を肯定する。
○自分を大切にするって、どんなこと?:男女共に、自分を大切にし、お互いを理解し合う心を育み、これから起こりうる自分の変化を肯定的に受け止められるようにする。

②授業後の感想:
・「とても大切な単元だが、子供のレベル差や教員自身の知識の有無で伝える内容に差がでてしまいやすいが、今回のように専門家の方に話をして頂いて、教員も大変勉強になったと思う。」(小学校4年団の教員)
・「理科と保健体育で習ったことが、今回の授業でバッチリ落とし込めました。4年生の時に授業で教えたけど、自分には生理の経験がないので、知らないことばかりで私自身も勉強になりました。子ども達の真剣に聞く姿が見られたのが良かった。ちょうど生理を冷やかす子が出ていたので、タイミング的にもすごく良かったです。」(小学校5年団の男性教員)
・「月経の仕組みだけでなく、男の子も保護者も、どう向き合うと良いのかを知る機会となって良かった。説明も、4年生でも分かる内容だったので、有難かった。今回の授業を受けて、子供も保護者も、体の成長について深く知ることができたと思います。 男女一緒に受けたことも保護者に参観して頂いたことも、とても良かったです。」(養護教諭)

生理の保健室☆協会 


最後、坂出市加茂町の「医療法人社団五色会」へ。

理事長先生と職員さんからご説明頂きました。


【医療法人社団五色会】

1. 法人の概要

①所在地:坂出市加茂町963番地

②設立:昭和53年9月

③従業員数:554名(男性207名、女性347名)[正社員以外50名]

④会社概要:医療法人社団五色会は、すべての患者に笑顔と希望を届けるというミッションの下、「1安全はすべてに優先」「2持続性の高い医療の提供」「3專門的精神科医療の提供」「4自立、協調、相互依存」「5改善、そして新たなことへチャレンジ」を行動 指針に、病院・診療所や老人保健施設、障害福祉サービス事業所等を運営している。

⑤事業内容:病院(精神科・心療内科・児童思春期精神科・老年精神科・内科・歯科)280床、老人保健施設100床、認知症グループホーム9床、診療所、精神障害者グループホーム 127床、訪問看護ステーション、就労・保育施設

受賞など

平成21年9月 くるみん認定

平成29年2月 プラチナくるみん認定

令和5年10月 プラチナくるみん 「プラス」認定

2.子育てと仕事の両立など働きやすい職場環境づくりに向けた取組内容 

①不妊治療と仕事との両立に関する取組み:

不妊治療中の職員が気兼ねなく仕事と両立できる環境を提供するという指針を示し、法人の所属長などの役職者が集まるマネージャーミーティングや院内LANを利用して周知するとともに、各所属長から各所属担当職員に対しても周知することで、法人全体の理解促進を進めた。

また、職員本人又は配偶者が不妊治療に係る通院をする場合、年間3日まで、半日単位で取得できる休暇制度を設けるほか、不妊治療のために短時間正社員制度が利用できるよう制度を整備した。

令和5年8月1日から制度化した不妊治療に係る休暇制度の利用実績は、延べ2日 (利用者1名)となっている。

②両立支援に関する取組み:

子が小学校就学前まで育児のための所定外労働免除の制度が利用できるほか、職員の子どもが利用できる院内保育施設「オリーブガーデン」を開設しており、 院内保育施設は現在20名 (職員12名、地域8名)が利用している。

③ 働き方の見直しに資する労働条件整備の取組み:

短時間正社員制度を導入し、現在7人が制度を利用している(理由は、家庭との両立4名、通学1名、体力の低下2名)。また、年次有給休暇の取得について100%という目標を設定しており、職員に対す不再得状況に関するヒアリングや取得率が80%以下の職員に対する所属長からの計画的取得の呼びかけ、院内LANを利用した周知啓発などにより、法人全体の令和4年度の有給休暇取得率は97.6%となっている。

④女性活躍のための取組み・女性の継続就業の状況:

昇進・昇格の推薦にあたって、産休・育休をはじめ両立支援制度利用の有無や回数を決定要件に含まないことを人事管理規程に明記している。

⑤男性育休の取得促進の取組み:

令和4年4月から令和5年3月末までに配偶者が出産した男性職員4名のうち、育児休業を3名、配偶者出産休暇を4名が取得 しており、育児休業等取得率は100%であった。

3.今後の展望

職員が仕事と家庭を両立して、安心して不妊治療や子育て、介護などをしながら定年まで働ける環境づくりを続けていきたい。時代にマッチした多様なワーク・ライフ・バランスのニーズに応え、地域の皆さまから喜ばれる医療や介護、福祉サービスを提供 していきたい。


病院施設内も視察させて頂きました。
下の画像は職員さんのお子さんが利用できる院内保育施設「オリーブガーデン」。

現地視察日程を終えて、午後4時10分頃、香川県議会に帰着。

午後5時5分頃に退庁し、午後5時50分頃、帰宅。